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山中、苦闘V9に「正直、気持ちだけだった」愛息には「ゴメンね」

[ 2015年9月22日 20:26 ]

2―1判定でV9を達成した山中

ボクシングWBC世界バンタム級タイトルマッチ ○山中慎介 判定 アンセルモ・モレノ●

(9月22日 東京・大田区総合体育館)
 僅差の判定で死闘を制し、9度目の防衛を成し遂げた山中。試合後は「最後まで左が当たらなかった。苦しい戦いだった」と苦闘を振り返った。

 スペイン語で「ファンタスマ」(幽霊)の異名を持つ前スーパー王者モレノ。これまで通算39戦でKO負けのない防御力を誇る相手になかなか有効打が奪えなかった。8R終了時点での採点は76―76、76―76、75―77。それでも10Rに左でモレノの顔面をとらえると、相手はたまらずクリンチで逃れるしかなかった。

 「中盤、モレノもテンポが上がってきて、少しやりづらさはあったが、ポイント差を考えたら最後頑張ればいけるかなと思って、正直、気持ちだけだった」。

 最終12RでもKO決着とはならず、運命の採点発表。113―115、115―113、115―113の2―1判定で勝利が決まると、館内には大歓声が響き渡った。

 「クリーンパンチは全然打ちこんでなかったが、気持ちで印象づけた勝利だったと思う。苦しい時でもセコンドを信じて。勝ててホッとしてます」と王者。祝福のためリングに上がった愛息に「良くなかったね、ゴメンね」と謝っていた。

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