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赤井英和“イケメン”長男、初実戦でいきなり金星!

[ 2015年9月13日 05:30 ]

2回、福森心太(左)に右をヒットさせる赤井英五郎

 俳優で近大ボクシング部総監督の赤井英和(56)の長男・英五郎(20)がデビュー戦を白星で飾った。アマチュアボクシング全日本選手権(11月18~22日、岩手県奥州市)の関西ブロック選考会が12日、大阪府吹田市の関大で行われ、奈良県代表としてミドル級1回戦に出場した。愛媛・新田時代に高校総体8強の福森心太(大商大1年)に2―1でポイント勝ちする金星。デビューから全日本王座を目指す戦いが始まった。

 新星が確かな輝きを放った。イケメンにアメフット仕込みの屈強な体で赤井Jrが生涯初の実戦で金星を挙げた。

 「満足はしてません。(相手の攻勢に)下がったし、もらった。勝利に恥じないよう、相手のためにも全日本を勝てるよう全力でやりたい」

 殊勝にそう繰り返した。敗者への気遣いやいたわり。リングでは対照的に野性味を全開させた。

 「パンチが強かった」との福森の証言だけじゃない。2回開始直後の右アッパー。左ジャブや右ストレートから入るボクサーはいても距離のある相手に自ら防御を外していきなり、とは。

 父の愛称「浪速のロッキー」譲りの破天荒スタイル。それでいて右ガードを高くし基本に徹底。元世界王者の名城信男近大ヘッドコーチ(33)は「パンチ力も凄いが、力の抜き方を知ってからスピードも出た」と競技開始から2年足らずの可能性を絶賛した。

 息子のボクサー転向を誰よりも喜んだ赤井は、来場できなかった。母・佳子さん(49)によれば、前夜は大阪でテレビ収録だったがこの日は都内で舞台の稽古。午前4時30分に起床し、「緊張するな、緊張するな」と言葉をかけ、誰よりも緊張感たっぷりに上京した。愛息の勝利に「まじめな練習、鍛錬を誇りに思う」と喜びをかみしめた。

 井岡弘樹氏のおいである一翔や辰吉丈一郎の次男・寿以輝、“2世”が彩る関西に躍り出た新星。「親の名前でリングに立つ選手にはならない。それが目標です」。赤井ジュニアとは呼ばせない。“赤井英五郎”として独り立ちする戦いが始まった。

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