石井　引退の可能性、11日ロズボロウ戦を「最後にしようかな」

試合のためオランダから帰国した石井

　プロ格闘家の石井慧（２８＝Ｉ　ＤＡＳＨ　ＲＨＩＮＯ）が１１日に両国国技館で行われる「ＩＧＦ３」（スポーツニッポン新聞社後援）のニック・ロズボロウ（３３＝米国）戦を最後に引退することを示唆した。

　滞在先のオランダから成田空港着の航空機で帰国し「勝っても負けても最後にしようかなと思っている。有終の美じゃないですけど、悔いのないよう楽しみたい」と話した。ただし「まだ分からない。そういう気持ちでということ」と付け加えるなど、あくまでも最終決断は試合後だと強調。負ければ、引退の可能性は高いという。

　ＩＧＦだけでなく格闘技から身を引く覚悟かとの質問には「そうです。マット界を。人前で戦うということを」と明言。２月には長男・孟沙孜（むさし）くんが誕生したばかりだが「貯金もあるし、しばらく何もしなくても暮らせる」と今後は未定で、柔道界復帰や政界進出も否定した。今回の試合でセコンドにつく父・義彦さん（５６）ら家族には決断をまだ伝えていないという。引退覚悟の一戦に向けて「勝ち負けは神様が決める。僕は精いっぱいするだけ」と決意を固めていた。