×

八重樫 負けて強し ロマゴン「パワフルでとてもいいボクサー」

[ 2014年9月6日 00:32 ]

4回、ゴンサレス(左)の右ストレートを食らう八重樫

WBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦 ローマン・ゴンサレス TKO11回1分8秒 王者・八重樫東

(9月5日 東京・代々木第2体育館)
 プロボクシングのダブル世界戦が5日、東京・代々木第2体育館で行われ、WBC世界フライ級タイトルマッチは王者・八重樫東(31=大橋)が“軽量級最強の男”、挑戦者で同級1位のローマン・ゴンサレス(27=ニカラグア)に11回1分8秒、TKOで敗れ、王座から陥落した。通算戦績は八重樫が24戦20勝10KO4敗、ゴンサレスは40戦40勝34KO。

 敗れたとはいえ王者が主役だった。メーンイベントにふさわしい激闘。八重樫は39無敗を誇り“軽量級最強”の異名を持つロマゴンに真っ向勝負の打ち合いを挑んだ。

 「打たれたら打ち返す。根本的なところでしか勝負できず泥臭くなってしまった」

 戦前は判定狙いの戦いも考えられたが、王者らしく攻めた。力強い連打で最強の挑戦者を後退させる場面に会場は沸いた。ただ、その代償は想像以上だった。顔が腫れ上がり目は視界がせばまった。

 試合後、新王者から「パワフルでとてもいいボクサーだった」と称えられた。あまりに強すぎて対戦を回避するボクサーが続出する中、その心意気を含めて八重樫に対する最大級の敬意だった。

続きを表示

2014年9月6日のニュース