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長谷川「集大成になる」 初心の青グローブ 9年ぶり挑戦者カラー

[ 2014年4月22日 05:30 ]

ポーズをとる王者・マルティネス(左)と挑戦者・長谷川

プロボクシング IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦 王者キコ・マルティネス―同級13位・長谷川穂積

(4月23日 大阪城ホール)
 ダブル世界戦の会見が21日、大阪市内であり、長谷川は初心に戻っての3階級制覇を誓った。試合では05年4月のウィラポン戦以来9年ぶりに“挑戦者カラー”の青いグローブを着用することを選択。集大成と位置づける大一番に臨むことになった。

 王者陣営と一緒に会見のひな壇に並んだ長谷川はやや硬い表情。3年ぶりの世界戦に臨む高揚感をにじませた。「一つの大きな集大成になる。全部の力を出し尽くして、僕自身が納得いく試合をできるよう頑張る」と決意を語った。

 IBF立会人のアニバル・ミラモンテス氏が米国内で交通事故に巻き込まれて来日がこの日夜となり、調印式はきょう22日に持ち越された。会見後の写真撮影でカメラマンの要望に応じ、王者と約20秒間にわたり視線を交錯させるなど決戦ムードは高まっている。

 試合では9年ぶりに青いグローブを着用することを決めた。ウィラポン(タイ)に判定勝ちし初めて世界ベルトを巻いた05年4月のWBC世界バンタム級タイトル戦以来となる。辰吉丈一郎を2度KOし、西岡利晃の挑戦を4度も退け難攻不落と言われた名王者に勝った歴史に残る一戦以来だ。

 「(青を選んだのは)挑戦者なんでね。初心に帰るという意味では、いいと思う。ウィラポンとはまた違うけど、非常に厳しい戦いになる。いい試合になればいい」。野心に満ちあふれていた9年前。それから多くの勲章を手にしたが、集大成と位置づける一戦だからこそ、“原点回帰”の思いをグローブに込めた。

 今回対戦するマルティネスは距離を詰めて打ち合うスタイルとあって、タイプは違うものの、身長1メートル60の体格はウィラポンをほうふつさせる。「リングに上がればベルトは関係ない。2人の男が殴り合って、どっちが強いか、というだけ。おまけでベルトがついてくる」。強さを証明した時に、日本人2人目の3階級制覇という偉業がついてくる。

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2014年4月22日のニュース