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大毅“敗戦防衛”問題 亀田家、JBC…平行線のまま

[ 2013年12月20日 05:30 ]

王座統一戦で判定負けした亀田大毅

 IBF・WBA世界スーパーフライ級王座統一戦で、IBF王者の亀田大毅が判定負けしながら王座保持となった問題で、興行主の亀田ジムは19日、「行列のできる法律相談所」などで知られる北村晴男弁護士らの署名入りの書面で、17日の日本ボクシングコミッション(JBC)による事情聴取の内容を公表。その上で、亀田側とJBCの間で、大毅が敗れた場合のIBF王座の扱いについて事実認識の齟齬(そご)があると説明した。

 亀田側は試合前日のルール会議について、IBFのルールブックが両陣営に配られ「挑戦者(WBA王者ソリス)の計量失格なら、王者は勝敗にかかわらずタイトル保持」とするIBF規則に従って試合が行われることを確認。念のためIBF立会人のタッカー氏にも口頭で確認したという。これに対し、主管のJBCからは、通訳を介しタッカー氏から「王者が敗れた場合には王座が空位になる」との説明を受けたとしている。実際、報道陣にはルール会議後、大毅が負けた場合に両王座は空位になると発表されたが、タッカー氏は試合後に前言を翻した。

 亀田側は王座保持はルールにのっとったものとあらためて主張した格好だが、両者の見解は食い違ったまま。文書では亀田側かJBC担当者のいずれかが事実に反する主張をしていると指摘した。JBCは近く資格審査委員会で協議するが、平行線をたどる論争の着地点はいまだに見えていない。

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2013年12月20日のニュース