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大みそか世界戦決定 井岡、国内最速2階級制覇だ

[ 2012年12月1日 06:00 ]

ライトフライ級に転向後、初の世界戦が決まり、宮崎亮(右)とポーズをとる井岡一翔

WBA世界ライトフライ級王座決定戦 井岡一翔VSホセ・ロドリゲス

(12月31日 大阪・ボディメーカーコロシアム)
 プロボクシングの井岡ジムは30日、元WBC&WBA世界ミニマム級王者の井岡一翔(23=井岡)が、大みそかにWBA世界ライトフライ級王座決定戦に臨むと発表した。同級5位のホセ・ロドリゲス(23=メキシコ)と対戦する。同じ日には東京でも3試合の世界戦が組まれており、国内では史上最多となる1日5試合の世界戦が行われる。井岡は、おじの井岡弘樹、亀田興毅の22戦を塗り替える国内最速のプロ11戦目で2階級制覇を狙う。

 黒のスーツで登場した井岡は力む様子もなく、サラリと宣言した。「2階級制覇は簡単じゃないと思うけど、見据えている先は長い。軽く達成して今年を締めくくりたい」。

 6月に世界ミニマム級の王座を統一すると、陣営は、前哨戦を挟まずにライトフライ級の世界戦に挑戦する方針を固めた。標的の一人だったWBA同級王者のローマン・ゴンザレス(ニカラグア)がスーパー王者に昇格。空位となった同王座を元同級暫定王者で同5位のホセ・ロドリゲスと争う。WBCミニマム級、WBAライトフライ級での2階級制覇は、かつて、おじの弘樹会長もたどった道。だが11戦目で奪取すれば、同会長と亀田興毅の22戦を大幅に塗り替えるスピード記録となる。2年連続の大みそか決戦に井岡は「最高の舞台で戦えるのはボクサーとして幸せ」と興奮気味に話した。

 大みそかには東京でもトリプル世界戦が組まれているだけに、ぶざまな試合は見せられない。「世界戦が多いので、内容を問われる。大阪から日本中に感動、元気を届けたい」。今年も主役は俺だと言わんばかりに、表情を引き締めた。

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2012年12月1日のニュース