五十嵐 五輪経験者王者初の防衛だ「歴史に名を残したい」
世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトルマッチ(11月3日・ゼビオアリーナ仙台)で対戦するチャンピオンの五十嵐俊幸(帝拳)と挑戦者のネストル・ナルバエス(アルゼンチン)が30日、東京都内の帝拳ジムで練習を公開し、五十嵐は「チャンピオンになって自信を持てるようになり、何かが変わったと思う。それを試合でお見せしたい」と話した。
2004年アテネ五輪に出場した五十嵐は、7月に世界初挑戦で王座を奪取。五輪経験のある日本のプロボクサーで世界王者となった選手は五十嵐を含めて3人いるが、防衛に成功した例はない。練習で得意の左パンチを披露した28歳のサウスポーは「歴史に名を残したい」と意気込んだ。
試合当日は故郷の秋田県から約200人が応援に訪れるという。29日までに約130ラウンドのスパーリングをこなし「万全の準備ができた」と胸を張った。
30歳のナルバエスは同級7位。兄で世界ボクシング機構(WBO)スーパーフライ級王者のオマール・ナルバエスと一緒に汗を流し「相手はテクニックのあるボクサー。私はクレバーに立ち回りたい。勝つことだけを心に秘めて頑張る」と不敵に笑った。
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