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しずちゃん五輪切符獲れ!相方・山ちゃん内緒で初応援へ

[ 2012年5月8日 06:00 ]

女子ボクシング世界選手権に出場する山崎静代は機内に持ち込む炊飯器と電気ポットを抱えて笑顔を見せる

 ロンドン五輪出場権が懸かるアマチュアボクシング女子世界選手権(12~19日、中国・秦皇島)に出場するお笑いコンビ「南海キャンディーズ」のしずちゃんこと、山崎静代(33=よしもとクリエイティブエージェンシー)が7日、成田空港発の航空機で出発した。今大会では相方の「山ちゃん」こと山里亮太(35)が、しずちゃんに内緒で、初めて応援に駆けつけることが決定。五輪切符獲得へ向けて、最強の援軍となりそうだ。

 吉本興業の関係者によると、相方の山ちゃんは試合が始まる12日に南の海を渡って現地入り。翌日まで滞在するという。しずちゃんが本格的にボクシングを始めて3年になるが、山ちゃんが試合を観戦するのはこれが初めて。初の公式戦だった昨年9月の台北市カップの時には台湾入りしながら試合に間に合わず「小籠包(しょうろんぽう)を食べにきただけだった」と、大ボケをかましたこともあった。大好きなAKBの総選挙も近づくなか、今回はスケジュールを調整し、しっかり相方を激励するつもりだ。

 同関係者は「しずちゃんには言っていない」と直接は伝えておらず、サプライズでの応援となる予定だ。最近のしずちゃんは2日の公開練習で呼吸困難になり、カメラマンに「撮らないでください」と珍しく声を荒らげるなど試合の重圧から少し神経質になっている面もある。下積み時代から支え合ってきた相方の援軍は心の安定剤になるはず。リングの外から鋭いツッコミが入れば、しずちゃんのボケ?いやパンチも切れ味が増すはずだ。

 今大会のミドル級のエントリーは45人程度になる見込み。2年前の大会では27人だったが、五輪出場権が懸かるため、前後の階級からの転向組が増えた。五輪出場権獲得となる8強入りには、2、3勝が必要だ。成田で応対したしずちゃんは「戦うことが楽しみですね。調子を上げていければいい」と意欲たっぷりで決戦の地へ向かった。3月のアジア選手権では初戦敗退に終わるなど国際大会未勝利のしずちゃんにとっては厳しい道のりが待っている。しかし、「世界の山ちゃん」の絶妙のアシストが難局を乗り切る切り札となることは間違いない。

  ▽アマチュアボクシング女子世界選手権 試合形式は2分4ラウンドで、10階級で行われる。五輪で実施されるのは3階級で、日本からはミドル級(69~75キロ)の山崎静代、ライト級(57~60キロ)の釘宮智子(平成国際大)、フライ級(48~51キロ)の箕輪綾子(フローリスト蘭)が出場。8強入りすれば五輪出場が決定する。11日に組み合わせ抽選が行われ、12日から試合開始予定。15日にベスト8を懸けた戦いが行われる。

 ▼南海キャンディーズ山里亮太 全てを捨ててボクシングに集中していたのを僕は見てます。心から頑張ってきてほしいと思っています!しずちゃんから「自分にはたくさんの味方がいるってことが分かった、その人たちのためにも頑張ってきます!」というメールがきました。一斉送信だったけど、決意を感じました。では、日本で南海キャンディーズは守っておきます。

 ◆山里 亮太(やまさと・りょうた)1977年(昭52)4月14日、千葉県生まれ。愛称「山ちゃん」。関大3年時に吉本興業のお笑いタレント養成所NSC大阪校入学。03年に山崎静代と南海キャンディーズ結成。ツッコミ担当。

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