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“辰吉2世”京口 残り2秒劇的TKOで全日本新人王

[ 2011年12月19日 06:00 ]

<第58回全日本新人王決定戦・フェザー級>5R、千波(右)のボディーを攻める京口竜人

第58回全日本新人王決定戦 フェザー級5回戦 京口 竜人(大阪帝拳)-千波 丈二(勝又)

(12月18日 後楽園ホール)
 辰吉2世と呼ばれるフェザー級の京口竜人(21)が千波丈二(20)を最終回2分58秒、TKOで破り全日本新人王を獲得、敢闘賞も手にした。最優秀選手賞は東日本新人王のMVPの尾川堅一(23)、技能賞は小林健太郎(20)がそれぞれ受賞した。

 最終回、残り2秒で京口の左フックが千波の顔面を捉えると、レフェリーが慌てて試合を止めた。劇的な幕切れにも勝者は「相手が強く底力が凄かった。最後は手を出さないといけないと思った。勝ててホッとしてます」と控えめに話した。

 西日本新人王決勝戦で右拳を負傷、思うように練習ができなかった。序盤こそ左ジャブで優位に試合を進めたが、3回以降は相手のパワーに押され気味。右アッパーを食らいヒヤリとさせられる場面もあった。それでも左だけで勝負をものにし、日本ランキング入りを確実にした。元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎に憧れて大阪帝拳入り。今では大先輩を「丈ちゃん」と呼ぶほど仲が良く、練習も一緒にこなしている。「丈ちゃんに負けないようにもっと気持ちの面を鍛えないと。上を目指して1戦1戦頑張っていきたい」と決意を新たにしていた。

 ◆京口 竜人(きょうぐち・りゅうと)1990年(平2)9月18日、大阪府和泉市出身の21歳。小学5年から空手を始め、中学2年で大阪帝拳に入門。右ボクサーファイター。7戦7勝6KO。家族は両親、弟、妹。1メートル71、57・1キロ。

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2011年12月19日のニュース