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世界へ…カシアス内藤Jr・律樹 TKOデビュー

[ 2011年10月1日 06:00 ]

プロボクシング6回戦

(9月30日 後楽園ホール)
 元東洋ミドル級王者で沢木耕太郎氏のノンフィクション「一瞬の夏」で知られるカシアス内藤氏(62)の長男・律樹(20)が、プロデビュー戦となる6回戦を行い、3回TKO勝ちした。

 高校3冠の律樹は父と同じ左構えから、父譲りの軽快なフットワークを繰り、多彩なパンチで21戦目の小野木を圧倒。3回に左アッパーからの連打でレフェリーストップ勝ちした。「緊張はしなかったけど、40点ぐらい」と厳しいが「着実に上にいって世界を獲りたい」と話した。

 79年に引退した父は試合前に引退式を行い、10カウントを聞いた。「選手としては終わったけど新しい一歩が始まった」と感慨深そうに話す。沢木氏も見守る中でプロ生活をスタートさせた律樹は「オヤジの跡を継げるように」と父の果たせなかった世界を見据えた。

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2011年10月1日のニュース