×

西岡V7確信!“伝説のリング”切符も頂きだ

[ 2011年10月1日 06:00 ]

記者会見でポーズを取るWBCスーパーバンタム級王者の西岡利晃(左)と、挑戦者のラファエル・マルケス

WBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチ

(10月1日 米ラスベガス MGMグランド・ホテル&カジノ)
 西岡が“伝説のリング”への切符を手にする。WBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチの記者会見が29日(日本時間30日)、米ラスベガスのMGMグランドホテルで行われ、王者・西岡利晃(35=帝拳)は同級2位のラファエル・マルケス(36=メキシコ)と初対面し、勝利宣言した。7度目の防衛を果たした場合の次戦の相手として3階級制覇王者ノニト・ドネア(28=フィリピン)が浮上。その会場には、かつて統一世界ヘビー級王者マイク・タイソンらが戦ったMGMグランドホテルのガーデンアリーナが有力視されている。

 会見で西岡は終始穏やかな表情を浮かべていた。初対面のマルケスに鋭い視線を向けられても挑発には乗らず「最高のコンディションをつくれている。勝利を確信している」と余裕を漂わせた。

 マルケスは2階級制覇した実績を持つ強豪。この一戦を乗り越えて7度目の防衛を果たせば、さらなるビッグマッチが待っている。世界的プロモーターのボブ・アラム氏(79)が、この試合の勝者とWBC世界バンタム級王者ノニト・ドネアを対戦させるプランを明かしているのだ。3階級を制覇したドネアは米国籍も持ち現地でも絶大な人気を誇り、西岡との対戦は注目のカードとなるため、会場には“伝説のリング”が用意される見込みだ。

 今回の会場は約6000人収容のボールルームだが、MGMグランドホテルには約1万5000人収容のガーデンアリーナがある。かつてタイソン、5階級制覇王者シュガー・レイ・レナード、同王者フロイド・メイウェザー(いずれも米国)らスーパースターが激闘を演じた舞台。実は西岡―マルケス戦も、当日ガーデンアリーナでNHLが開催されるため、ボールルームが会場になった経緯があり次戦は格上げが確実だ。

 09年5月に指名挑戦者ジョニー・ゴンザレス(メキシコ)を敵地でKOするなど、高いKO率を誇るスタイルが評価され、日本人王者として初めて本場ラスベガスで防衛戦を行うことになった。「わくわくする。ただ、リングはどこに行っても四角形。最高の試合をして勝ちます」。35歳で日本人の最年長防衛記録の更新もかかる。西岡は「ベルトを母国に持って帰る」と力強く宣言した。

 ▽MGMグランドホテル ラスベガスの中心部にある。部屋数が5044室で世界2位。延べ床面積、駐車場の広さ、従業員の数、消費電力は世界No.1の規模。巨大なカジノやプールも備える。ガーデンアリーナでは、ボクシングの世界戦やコンサートなどが開催される。9月18日には5階級制覇王者フロイド・メイウェザーが観衆1万5000人を集めて世界戦を行った。

続きを表示

2011年10月1日のニュース