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判定で防衛…和毅「不細工な試合ですいみません」

[ 2011年7月9日 06:00 ]

9回プマール(右)に左ボディーを見舞う亀田和毅

WBC世界ユースバンタム級タイトルマッチ

(7月9日 福岡県九電記念体育館)
 亀田家の三男・和毅(19=亀田)はWBC世界ユースバンタム級王座の初防衛に成功した。

 初のメーンはほろ苦い内容となった。格下のボーイ・ドンディー・プマール(21=フィリピン)相手に3―0判定勝ちも、KOを逃した悔しさと会場を埋め尽くした福岡のファンへの申し訳なさに、和毅は「不細工な試合をしてもうて、ほんますいません」と反省した。序盤から硬さが見え、ジャブの出ない単調なボクシングでリズムをつくれず。挑戦者のワンツーを顔面に食らい危ない場面もあった。

 中盤にはセコンドの興毅から「根性や。あとのことは考えんと前に出ろ」と指示も飛んだが、踏み込んでから右ストレートをボディーに打ち込むワンパターンの攻撃は相手に読まれ、逆にカウンターを受けた。結局、試合を決定づけるようなパンチは出ず終了のゴングが鳴ると「まだまだ全然アカン。世界や言うてられへん。遠のいたわ。確実に2年かかる」と弱気な言葉が口をついた。

 夢の3兄弟そろっての世界王者。セミの大毅に興毅は合格点を与えたが、和毅については「まだ若いし、勝ってええ経験になったはずや。もっと練習を積んでから」とピシャリ。年末の亀田祭りで3兄弟そろっての世界戦は消滅した。

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