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予備検診…井岡、王者をバッサリ“オーラを感じない”

[ 2011年2月10日 06:00 ]

オーレドン(左)の前で検診を受ける井岡

WBC世界ミニマム級タイトルマッチ

(2月11日 神戸ワールド記念ホール)
 日本最速プロ7戦目で世界奪取を狙う井岡一翔は9日、大阪市内で世界戦の予備検診を受け、対面したオーレドンを“王者のオーラを感じない”と一刀両断。おじの弘樹氏ら元世界王者を間近に見て育ったボクシング界のサラブレッドは、あらためて記録樹立を誓った。検診の結果、両者ともに異常なしと診断された。

 井岡が完全に王者をのんでかかった。予備検診後、先に取材に応じたオーレドンが“7ラウンド以内のKO”を宣言したと伝え聞いても顔色ひとつ変えない。「勝ちに徹する。チャンスを生かせばKOにつながると思うし、勝つ自信はある」。さらに、「オーラ?はるかに(おじの弘樹)会長の方が上だと思う」と40戦無敗の実力者をバッサリ切り捨てた。

 当然だろう。2階級制覇の世界王者である、おじが小さい頃から身近にいた。さらに今はイスマエル・サラス特別コーチの門下生で、WBA・IBF世界フェザー級統一王者のユーリオルキス・ガンボアが来日中。“キューバの至宝”と言われるスーパースターが自分のジムで練習している。こんな環境にいればオーレドンがかすんで見えるのも無理はない。

 「周りの人たちに世界に近い環境をつくってもらい、本当に感謝している。初めての世界戦でも不安はない」。自然体で臨めると断言した。

 身長で4・1センチ、リーチで7センチ王者を上回る。自らの優位を示すデータにも井岡は興味を示さない。「いつも気にしたことはない。実際にリングで向かい合って感じること」。直前にならなければ対戦相手が判明しない試合ばかりのアマで105戦を経験。高校6冠を達成、95勝の結果を残した。リング上で素早く相手の特徴を見抜き、勝利につなげるすべを心得ている。「必ず記録を塗り替える」。井岡はあらためて日本最速、7戦目での世界王座獲得を誓った。

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