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歴代日本人最年長!嶋田39歳7カ月で世界挑戦

[ 2010年12月15日 06:00 ]

3度目の世界戦に挑戦する嶋田

 プロボクシングの元日本ライト級王者・嶋田雄大(39=ヨネクラ)のWBA世界同級王者ミゲール・アコスタ(32=ベネズエラ)への挑戦が内定したことが14日、明らかになった。近日中に正式契約を交わし、来年3月下旬に東京・後楽園ホールでの開催を予定。39歳7カ月での世界挑戦となり歴代日本人選手では挑戦、防衛、王座決定戦を含む全ての世界戦で最年長での出場となる。

 国内で活躍する現役最年長プロボクサーの嶋田に、3度目の世界挑戦の舞台が用意されることになった。11月にWBA世界ライト級王者アコスタ陣営と2度目の防衛戦で対戦することで基本合意。関係者は開催の時期について「時期は来年3月下旬。会場は後楽園ホールを予定している」と話し、年内にも相手陣営と正式契約を交わすことを明かした。
 過去に2度、挑戦に失敗している嶋田にとって3度目の世界挑戦。39歳7カ月で世界戦を迎えることになり、西沢ヨシノリ(44)の持つ38歳11カ月を抜いて歴代日本人選手の世界戦の最年長出場記録となる。王座奪取なら元WBC世界フェザー級王者・越本隆志(FUKUOKA)の持つ35歳25日を抜いて、こちらも最年長記録を大幅に更新する。
 日本ボクシングコミッション(JBC)では37歳定年制を採用。嶋田は過去2度の世界挑戦と日本王者であった実績が認められ、特例でライセンスが交付されている。健康上の理由でJBCからライセンスの発給を拒絶され、現在は海外で戦う西沢ヨシノリ、辰吉丈一郎(40)を除けば、日本で公式戦に出場できる現役最年長プロボクサーとなる。
 対戦を予定するアコスタは通算戦績33戦28勝22KO3敗2分けを誇る右の強打者。元王者・小堀祐介(角海老宝石)からタイトルを奪取した前王者パウルス・モーゼス(ナミビア)を5月に6回KOで下し、暫定から正規王者に昇格した。嶋田にとって強敵だが、年齢的にもこれがラストチャンス。来年8月13日には40歳の誕生日を迎える男が口癖にする「同年代の人に勇気を与える」大一番になりそうだ。

 ◆嶋田 雄大(しまだ・たけひろ)1971年(昭46)8月13日、富山県富山市生まれの39歳。高校卒業後にマイク・タイソン(米国)に憧れ、米ニューヨークでボクシングを始める。帰国後、ヨネクラジムに入門しアマチュアを経て25歳でプロデビュー。02年3月に日本ライト級王座を獲得し5度防衛。08年6月、09年7月と世界挑戦もいずれも失敗に終わる。通算戦績は25勝16KO5敗1分け。1メートル70の右ボクサーファイター。

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2010年12月15日のニュース