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JBCの社会貢献活動 少年院でボクシング講習

[ 2010年2月3日 19:02 ]

 日本ボクシングコミッション(JBC)は3日、大阪府茨木市の浪速少年院で、ボクシングをテーマとした講演会を開催した。JBCが力を入れる社会貢献活動の一環で、少年院での活動は初めてという。

 講師役は元プロボクサーの2人が務めた。幼いころに児童養護施設で育つなど、恵まれない環境から東洋太平洋ライト級チャンピオンになった坂本博之さん(39)は「運命は自分自身で切り開くもの」と力説。元暴力団構成員という異色の経歴を持つ川崎タツキさん(37)は「みんな一人じゃない。僕にも多くの人が手を差し伸べてくれた」と、人とのつながりの大切さを強調した。
 ミット打ちの講習では、出席した約130人が、講師陣が構えるミットを目がけて力強いパンチを繰り出した。代表であいさつした少年(18)は「きょうの事を忘れず、壁にぶつかっても、あきらめない心を持って生きたい」と語った。
 JBCの安河内剛事務局長は「出所した時の受け皿としてもジムは役に立てる。ボクシングの懐の深さを知ってもらえれば」と話している。

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2010年2月3日のニュース