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五味「こけちゃった」不満の判定勝ち

[ 2008年8月25日 06:00 ]

試合後の会見で笑顔を見せる五味

 「戦極」第四陣は24日、さいたまスーパーアリーナで行われ、ライト級(70キロ以下)の第一人者、五味隆典(29=久我山ラスカルジム)がハン・スーファン(25=韓国)を3―0の判定で破り、ベルトへの挑戦権を守った。ライト級GP1回戦は広田瑞人(27=GUTSMAN修斗道場)、光岡映二(32=和術慧舟会)、北岡悟(28=パンクラスism)ら4試合すべてで日本人が勝ち上がった。

【試合結果


 勝つには勝ったが“火の玉ボーイ”らしさはなかった。戦極で初のメーン。大役を任された五味は距離を取る相手を右ローキックでけん制し、左右のパンチを繰り出すが、倒せない。2Rこそパウントに持ち込んだが、仕留めきれなかった。試合後の会見。五味はローキックを蹴りすぎた右足を引きずりながら姿を見せた。「メーンがこけてしまった。カウンター狙いの相手だが、もっと出てきてほしかった」と判定勝ちに渋い表情を浮かべた。

 初代王者への気持ちが強すぎた。前日の会見で初めてベルトを見た。「ベルトを獲る」という使命感が、いつもの思いきりのよさを消した。それでもベルト挑戦権を守ったのは、軽量級エースの意地だ。注目のタイトル戦は来年にも行われる。「ベルトは獲ります。次はこんなもんじゃないというところを見せたい」と強気に話した。

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2008年8月25日のニュース