ソフトバンク 大関友久が理想のボールを追い求めてフォームを“数値化”

[ 2026年1月7日 06:00 ]

キャッチボールするソフトバンクの大関(撮影・成瀬 徹)
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 昨季キャリアハイの13勝をマークしたソフトバンクの大関友久投手(28)が理想のボールを追い求めてフォームの“数値化”を始めた。調子が落ちた9月に原因は再現性の低さだと分析。投球フォームを“崩し・定め・引っ張り”に3分割し、それぞれの達成度を数字で捉えることで安定したパフォーマンスにつなげていく。「間違いなく独自性が強い」と話す、オリジナルの数値化の詳細を明かした。

 大関がオフから取り組んでいるのは、投球の一連の動作を“崩し・定め・引っ張り”に3分割した際の再現度の数値化だ。昨季キャリアハイ13勝をマークした左腕は「(球速などの)数字にとらわれない理想を持ちながら、その理想を体現するために数字を使っていく」と説明した。

 【(1)崩し 上げた足を下ろしていくフェーズ】ベースとなる垂直の動きで、出力につながる。数値化するのは浅め、フル、ジャンプの「3種類のスクワット」。ダンベルの重さとスピードや幅を掛け合わせて数字で把握していく。

 【(2)定め 横向きで体を本塁方向へ進めていくフェーズ】水平の動きで、コントロールの精度に関わる。「ウオーターバッグを使った2種類の練習」で10回中、何回成功したかを数える。サイドジャンプ、前方へのジャンプでピタッと止まることができたら成功。10回中7回の成功を目指して距離などの強度も変えていく。

 【(3)引っ張り 体を回転させて投げにいくフェーズ】回旋の動きで球の切れや伸びにつながる。さまざまな大きさと重さのボールを使ったドリルでの目標達成度を表す指標KPI(キー・パフォーマンス・インジケーター)で判断する。大関が大切にしている「ボールを引っ張るように投げる」という投球のイメージとタイミングどちらも達成できたら2点、片方なら1点と1球ごとに2点満点で判断して数値化していく。

 昨季は9月の投球が不満だったという。6勝1敗だった7、8月と同じ精度で投げているつもりでも内容が伴わなかった。再現性の低さが原因と考え、6月から始めていたフォームを分割した考え方に加え、オフに入り数値化に挑戦。項目はコーチやメンタルトレーナーに相談しながら考えており「100%とは言わないが、間違いなく独自性が強い」と話す。最初は“ため・間・解放”だったが、感覚とすり合わせながら改良している。

 大関が求める理想のボールは「その時点での最高の精度を出せた時の、うそがないボール」だ。「1球投げられることはアートであり、投げ続けることはアートの再現性のサイエンス」。数値化することで理想に近づけていく。「うそのないボールを投げられたらコントロールが良くなり、切れも伸びも出る。結果として打たれない」。理想のボールを追求した先に「日本一連覇、16勝、170イニング」という今季の目標がある。 (昼間 里紗)

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