【筑後鷹】ソフトバンク・長谷川威展 また1軍で投げたい! 3月に左肘手術、自己肯定でメンタル成長

[ 2025年12月30日 06:00 ]

ポーズを決める長谷川(撮影・昼間 里紗)
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 ソフトバンク・長谷川威展投手(26)は、周囲を盛り上げる太陽のような存在だ。しかし、3月に左肘内側側副じん帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けリハビリが中には不安が大きくなり、珍しく落ち込む日が続いた。そんなときに出会ったのが、アファメーション(自己肯定)というマインドセット法だ。育成選手契約となった今オフ、来季の1軍登板へ焦らず努力を続けている。

 “気迫あふれるその球で 行けよ威展ひたむきに”。昨季、つくられた長谷川の応援歌だ。「ひたむきにって良いですね。前しか見ていない感じ、自分に合っています」。

 昔から面白いことが大好きで、小学生のころからクラスの人気者だった。「笑っていればなんとかなる」と根っからのポジティブ思考。しかし、今季は珍しく落ち込む日が続いた。

 3月に左肘の手術を受けた。直後は「投げ始めたら痛みはなくなるのかな」と信じてリハビリを続けていた。しかし、6月の投球再開後も痛みを感じることが多く「MAXで投げられるイメージが湧かない」と不安要素が増えていた。「8月は精神的にきつい時もあった」と振り返る。

 「現状を変えたい」と考え、本からヒントを得てマインドセットの一つで自分自身に対し、肯定的な言葉をかけ続ける「アファメーション」を始めた。毎朝身支度を終えてからソファで3分ほど、その日、やるべきことを整理。そして「これをやるから大丈夫だ」と自分に言い聞かせる。妥協することが減った。「このエクササイズはやらなくても大丈夫かなと思った時に、やらない理由はないと考えるようになった。朝の自分を裏切らないように」。リハビリ期間で、メンタル面の成長も実感している。

 決め球のスライダーは大きく曲がるのが特長だ。大学時代から評価が高いが、さらにリハビリを経て曲がり幅を確保しつつ、球速アップを目指している。持ち球は直球、スライダー、ツーシーム、チェンジアップの4球種。だからこそ、決め球の精度アップが活躍への道しるべになる。

 来季目標は支配下への復帰と1軍登板だ。手術から9カ月が経過し、現在は短い距離でのキャッチボールを行っている。「本当に徐々に一歩ずつやっていくしかないので。一日の最善を尽くす繰り返しです」。輝く舞台に戻るため、ひたむきに努力を続けていく。
 (昼間 里紗)

 ◇長谷川 威展(はせがわ・たけひろ)1999年(平11)8月9日生まれ、埼玉県出身の26歳。中学時代は上手投げ投手で、花咲徳栄では2年冬に野手から投手へ転向した。3年夏は県大会までメンバー入りも全国制覇した甲子園はベンチ外。金沢学院大から21年ドラフト6位で日本ハムに入団した。23年現役ドラフトでソフトバンクへ。1メートル79、86キロ。左投げ左打ち。

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