阪神・近本光司&中野拓夢 1・2番でソフトバンク・モイネロをかく乱だ「プレッシャー与えられるように」

[ 2025年10月28日 05:15 ]

甲子園で体を動かす近本と木浪(右)
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 「SMBC日本シリーズ2025」は、きょう28日に甲子園に舞台を移して第3戦が開催される。第2戦までは1勝1敗の五分。阪神ソフトバンクの両チームは27日、同球場でそれぞれ練習して備えた。予告先発・モイネロに対し、近本光司外野手(30)と中野拓夢内野手(29)の1、2番が“足攻”を期した。ともに25日の第1戦で盗塁を決め、2戦連続安打中。快足コンビが3連勝へとけん引し、球団初の「本拠地日本一」を成し遂げる。

 2人のスピードスターが、栄光への道を切り開く。前日26日の第2戦は、初回に1点を先取するも、2回までに9失点し大敗。翼を広げた鷹に、虎は屈した。1勝1敗で帰還した聖地で、再発進を期す近本&中野の「チカナカ」コンビは軽快に汗を流した。近本は2戦で打率・375、1盗塁、中野は同・286、1盗塁。堅調な1、2番コンビが、2年連続最優秀防御率に輝いたモイネロを崩す。

 「揺さぶれるところはしっかり揺さぶりたい。塁に出たら、まず走者に気を向かせたい。打者集中だと、いい球を投げられる。プレッシャーを、ランナーから与えられるような走塁ができればいい」

 選手会長・中野は、難敵攻略のキーポイントを明かした。25日の第1戦で、チームは球団初のシリーズ1試合3盗塁。第2戦を含めると既に4盗塁だ。方向性は明確。モイネロは左腕のため、近本、中野が一塁に出れば、その動きは視界に入る。大きなリードや偽装スタートでいら立たせ、集中力を乱せば、森下、佐藤輝、大山らクリーンアップへの意識は自然と散漫になる。制球も乱れ、主砲トリオのスイートスポットへ白球が吸い込まれる可能性も一層上がる。

 「自分らが(塁に)出る、出ないでは得点力も大きく変わる。シーズン同様、近本さんとしっかりチャンスメークして、クリーンアップにつなげられるような戦いができれば」

 今年6月の交流戦では、中野はモイネロから2安打した。一方の近本は昨年、今年の2度の対戦で計6打数3安打と好相性。昨年は原口とともに盗塁を決めた実績もある。不動のリードオフマンは「その状況で、自分の力を発揮することが大事」と宣言。球界屈指の上位2人が「打」と「足」でカク乱する。

 「3つ取るというところですね。明日(28日)から3つ取りに行くと、それだけです」

 藤川監督からナインへ「甲子園3連勝」の号令が掛かった。実現すれば、球団史上初となる甲子園での日本一胴上げ。360度黄色く染まった本拠地の秋空に、背番号22が天高く舞う――。「チカナカ」コンビがダイヤモンドに幾多の疾風を巻き起こしたとき、虎の夢は正夢になる。(八木 勇磨)

 ○…阪神は第1戦3盗塁(近本、中野、島田)、第2戦1盗塁(佐藤輝)の目下4盗塁。今回を含む8度の日本シリーズ出場では62年の7盗塁(7試合)、64年の5盗塁(7試合)に次ぐ3番目の数字になる。なお日本シリーズのチーム最多盗塁は54年西鉄の12盗塁(7試合)。ここから最短で決着がついた場合の5試合シリーズでは、71年巨人と77年阪急の8盗塁が最多。

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