「世界のKOBAYASHI」だ!巨人・小林 ポテンV撃「気持ちと応援が打たせてくれました」

[ 2025年6月21日 05:30 ]

交流戦   巨人2―1西武 ( 2025年6月20日    東京D )

<巨・西>6回、小林は勝ち越し適時打を放つ(撮影・西川 祐介)
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 「世界のKOBAYASHI」再び――。巨人・小林誠司捕手(36)が20日の西武戦で今季初めて先発出場し、6回に決勝の中前打を放って勝率5割復帰と3位浮上を呼んだ。守っても5投手をリードして1失点に抑え、窮地を救う好送球など攻守にわたる活躍。SNSには17年WBCで定着した愛称など関連ワードがトレンド入りした。

 地鳴りのような歓声とは裏腹に、走り出した小林は「あっ」と下を向いた。同点の6回2死二塁、高橋の初球スライダーに食らいつき、力ない打球が上がった。「源田選手だったので捕られると思って…。そんな奇麗なヒットは打てないので、気持ちと応援が打たせてくれました」。執念で中前に落とすと、満面の笑みで一塁ベンチへ両手を突き上げた。試合後はアナウンスをかき消すほどの「小林」コールを浴びながらお立ち台にも立った。

 試合前から沈滞ムードを変えた。前夜は日本ハム・北山に9回1死まで無安打に抑えられて敗戦。一夜明けても嫌な空気が残る中、スタメン発表時の小林の名前にファンは大盛り上がり。守っても2―1の7回無死一、二塁で二塁走者・児玉の飛び出しを見逃さず二塁へ送球。三塁タッチアウトにつなげると強く右手を握り「あそこは見せ場だと思う」と誇らしげだ。

 決して腐らなかった。12年目の今季は甲斐がFAで加入した影響もあって開幕2軍。1軍戦は欠かさずチェックし、その時に備えた。2軍の選手が1軍戦の話をしているのを耳にすると「1軍の舞台で活躍したいのが伝わってきた。だからここでやる以上は責任もある」と意を強くした。

 先月24日の初昇格後も準備を怠らない。東京ドームでのナイター日にはまだ全ての照明がついていない試合開始5時間前の午後1時過ぎには姿を現し、一人で入念に体を動かしている。出場はなくてもこれまでの経験を伝えるためにベンチでは積極的に甲斐ら捕手陣と情報共有し、チームの勝利を最優先に行動し続けた。

 今季初安打が勝ち越し打。SNS上では「世界のKOBAYASHI」がトレンド入りした。日本中のプロ野球ファンを沸かせた背番号22は「8月、9月、必ず優勝争いに食い込んでいく」と頼もしい。その存在で空気を変えられる男が巨人にはいる。(村井 樹)

 ▽世界のKOBAYASHI 小林は17年春の第4回WBCに侍ジャパンで選出され、正捕手として全7試合に先発出場。米国との準決勝ではアダム・ジョーンズの盗塁を阻止し、ワンバウンド投球を何度も捕球して米メディアにも絶賛された。打撃でも大会を通じて打率・450(20打数9安打)、1本塁打、6打点の好成績。「世界のKOBAYASHI」と称された。

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