【巨人・秋広インタビュー(1)】規格外の18歳ルーキー、もし身長を選べるなら「1メートル90」

[ 2021年2月25日 05:45 ]

カメラに向かって大きな手のひらを見せる秋広。手のサイズは驚異の22センチだ(撮影・光山 貴大)
Photo By スポニチ

 日本選手歴代最長身の2メートルを誇る巨人のドラフト5位・秋広優人内野手(18=二松学舎大付)が本紙のインタビューに応じた。キャンプ途中から1軍に昇格し、実戦7試合で打率・348と活躍。巨人の高卒新人では1959年の王貞治以来62年ぶりの開幕スタメンを目指す規格外のスラッガー。身長の悩みなどを語る18歳の素顔に迫った。(聞き手・小野寺 大)

 ――高卒1年目でいきなり1軍キャンプに参加。2メートルの身長とともに注目されている。
 「テレビで見ていた選手たちとジャイアンツのユニホームを着て一緒にプレーできているってことは凄い楽しいというか、幸せですね。注目していただけるのは凄いプラスになると思う」

 ――まだまだ成長過程。身長は2メートル2まで伸びたり、1メートル99・8に縮んだりするとも言っていた。
 「2軍にいたときに朝の身長と夕食後に測っていて、夜になると縮んでいたというのは多いですね(笑い)」

 ――身長が高くて得したことは。
 「得はそんなにないですね。注目はしてもらえるんで、それは野球につながったというか。良かった点はあまりないですかね。悪かった点は洋服のサイズが凄い限られているとか。ベッドとか足が出たり、私生活では苦労することが多いです」

 ――靴は特注?
 「靴屋は行かないですね。全部ネットで売ったりしてるのをそのまま。デザインで決められないというか。32センチとなると全然格好いいのがないんで(笑い)」

 ――野球をやる上ではプラスか。
 「力という部分では凄いいいなと思うんですけど、その分、細かい動きとか小さい動きとかっていうのは普通の身長の選手よりは少し劣っているのかなと思います」

 ――もし、身長を選べるなら?
 「野球やるんだったら、1メートル90ですかね。力の部分では今のほうがいいと思うんですけど、守備だったりトータルで考えると、1メートル90ぐらいが一番動きやすくて、打てるのかな」

 ――身長が一番伸びた時期は。
 「ずっと平均して、ちょっとずつ毎年伸び続けたという感じです(笑い)」

 ――自分よりも身長が高い人に会ったことはあるか。
 「日本人ではないですね。たまに町を歩いてて外国人とか…。遠くで見て、あの人でかいなと思って、通り過ぎたら自分より低かったみたいな。(同じ2メートルの)阿部(育成8位=札幌大谷)と会って初めて同じぐらいの人に会ったかなと思います」
【インタビュー(2)に続く】

 【秋広のここが凄い】
 ☆打球速度 宮崎キャンプでは岡本和に次ぐ166キロを計測。平均も150キロ台を常時記録した。原監督は「平均150キロぐらい出るとかなりの選手、1軍クラス」と評している。
 ☆広角打法 実戦7試合で23打数8安打、打率・348。安打方向の内訳は右2本、中3本、左3本とほぼ均等に打ち分けている。23日のヤクルトとの練習試合では左中間と中越えに二塁打を放ち、原監督は「(広角打法は)彼の特長だと思う」と評した。
 ☆守備力 大柄ながら体の使い方が器用で動きがスムーズ。高校時代は投手兼任で最速144キロを誇り、地肩も強い。三塁に挑戦させる一方で、現在は一塁を守り、原監督は「高いボールは世界一だから。誰よりも高いのをベースについたまま捕れる」。

 ◆秋広 優人(あきひろ・ゆうと)2002年(平14)9月17日生まれ、千葉県出身の18歳。幼稚園の年中から野球を始め、宮本中時代には江戸川ボーイズに所属し主に内野手。二松学舎大付では1年秋からベンチ入り。2年秋から4番でエースとなり、投手では最速144キロ、高校通算23本塁打。2メートル、95キロ。右投げ左打ち。契約金3500万円、年俸540万円。

続きを表示

2021年2月25日のニュース