ロッテ・藤原、新人王より優勝 現在53打席、資格消失間近も井口監督「そこじゃない」

[ 2020年10月18日 05:30 ]

日本ハム戦が雨天中止になり、室内練習場の出入り口で水たまりをジャンプするロッテの藤原(撮影・西川祐介)
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 プロ1、2号が先頭打者弾という史上3人目の快挙を達成したロッテ・藤原に、井口監督が新人王より逆転Vへの貢献を期待した。

 今季の34打席と、昨年の19打席を合わせて藤原は現在、通算53打席。今季で通算61打席以上となった場合は、来季新人王の資格が消失する。だが、指揮官は「目指すところがそこじゃない。1年間試合に出て、いくつかのタイトルを獲れる選手」と今後も起用を続ける意向を示した。

 井口監督は7月から4番に起用している安田に対しては、1年目に60打席経験させ、2年目は2軍で鍛え抜いた。3年目となる今季の新人王獲得への計画的起用。今季は打率・225も、48打点、何よりも4番として成長した姿を見せている。

 当初は藤原にも同じ道を歩ませようとした。だが、コロナ禍で6日に緊急昇格すると、ここまで打率・333、2本塁打、2盗塁とブレーク中だ。この日、日本ハム戦が雨天中止となり、首位ソフトバンクとは4・5ゲーム差となったが、優勝争いに欠かせない戦力としての期待が上回った。

 将来的には日米通算2254安打、295本塁打、224盗塁の井口監督自身を超えてほしいと願う。「僕の記録は軽く抜けるんじゃないですか」としつつ「結構、ハードル高いですよ」と冗談めかしたのは期待の裏返しだ。(横市 勇)

 ▽新人王資格 支配下登録後5年以内の選手で、投手は前年まで通算30イニング以内、打者は前年まで通算60打席以内の選手が対象になる。

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2020年10月18日のニュース