オリックス今季初連勝&初のカード勝ち越し!由伸 3失策でも1イニング3与死球でも崩れん!

[ 2020年7月6日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス8―5西武 ( 2020年7月5日    メットライフD )

<西・オ>2勝目を挙げた山本(撮影・篠原岳夫)
Photo By スポニチ

 オリックスを今季初連勝&初カード勝ち越しに導いたのは、山本だった。味方の拙守や自己ワーストの4与死球…。歯車が狂いかねない分岐点を耐えて、7回2失点(自責1)で2勝目を手にした。

 「勝ち越しがかかっていたので、とにかく“絶対勝つ”と気を引き締めて投げました」

 6回は先頭の山川に死球を与え、1死は中村への初球150キロのシュートが右手首に直撃。動揺からか、テンポは乱れた。2死からは木村にも初球カーブが抜け、プロ野球ワーストに並ぶ1イニング3与死球。「いい打者なので、厳しくという気持ちから死球を与えてしまったけど、原因は分かっていたので」。最後は川越に内角152キロ直球を投げ込み、二飛に仕留めた。

 味方の失策が敗因と評されることを特に嫌う。「野手のミスは投手がカバーして、逆もあるわけで。チームプレーですから」。昨年5月16日のロッテ戦後の言葉だ。1イニング3失策が絡んで5回2/3を6失点(自責2)で降板した。勝利に導けなかった責任を背負い込むのは、投手陣の柱としての責任感からだった。

 初回は失策と安打などで1死一、三塁を背負い、山川の遊ゴロで先制点を献上。7回1死三塁からは外崎の遊ゴロで2点目を失った。メットライフドームでは通算9度目の登板でプロ初の自責点が付いても、白星をつかんだ事実が飛躍の証。「失策や僕のミスでピンチになったけど、冷静に崩れず粘り強く投球できたことが自分としては成長の部分」。オリックスの浮上は、やはり、背番号18にかかっている。(湯澤 涼)

 ≪イニング3与死球はプロ野球ワーストタイ≫山本(オ)が6回に3与死球。イニング3与死球は17年6月30日ヤク山本(オ)が西武戦の6回に山川、中村、木村へ死球。個人イニング3与死球は、17年6月30日に青柳(神)がヤクルト戦の5回に記録して以来、11人目(セ4人、パ7人)のプロ野球ワーストタイ。7回には再び山川へ死球。個人1試合4与死球は、パ・リーグでは03年5月17日の日本ハム戦で徳元敏(オ)が記録して以来17年ぶり。なお、個人1試合最多与死球は5で、72年8月29日の西鉄戦で村上雅則(南海)が記録。

続きを表示

この記事のフォト

2020年7月6日のニュース