ソフトB工藤監督、日本S3連覇へ「猪突猛進」福岡で必勝祈願

[ 2019年1月31日 05:30 ]

必勝祈願で鏡開きが行われる(左から、田村宮司、王球団会長、工藤監督、柳田)(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンクは30日、工藤公康監督(55)をはじめ選手、スタッフ180人が、福岡市の筥崎宮で必勝祈願を行った。集まった4500人のファンにあいさつした王貞治球団会長(78)は日本一3連覇を宣言。開幕ダッシュを決め、球団の福岡移転30年を飾ると指揮官とともに誓った。

 穏やかな日差しの中、マイクの前に立った。王貞治球団会長は「今年はぜひ3連覇をする。強い気持ちを持っていく。いのしし年なので、目標めがけてまっしぐらに突き進みたい」と宣言。集まったファンから大きな拍手が起こった。

 昨季はシーズン2位から短期決戦を勝ち上がり、球団史上初の下克上日本一を達成した。王会長は14、15年に日本一連覇したことを振り返り「(16年は)3連覇に挑んだが残念ながら達成できなかった。今年は絶対に達成する」と語気を強めた。

 今季のスローガンは「奪Sh!(ダッシュ)」。昨季はシーズン2位に終わった悔しさを忘れず、リーグ優勝を奪取する決意も込められている。工藤監督は「もう一度奪い返す。強い思いを持って1年間、戦っていく」と口元を引き締めた。

 2年ぶりのリーグ優勝、そして日本一3連覇への鍵は「スタートダッシュ」だ。昨年は3、4月に12勝11敗の3位と、ロケットスタートとはならなかった。それだけに、工藤監督は「猪突猛進で、開幕から突っ走ってリーグ優勝」と話し、王会長も「スタートダッシュを利かせて、ゴールまでまっしぐらに」と続けた。

 2月1日から始まる宮崎キャンプでは例年以上に走り込みのメニューが組まれる。開幕から全開でスタートを切るための土台をつくり、1年間を乗り切る構えだ。今季はキャプテンを置かず、全員がチームをけん引することを工藤監督は望む。選手会長の柳田は「しっかり結果を残してプレーで引っ張っていきたい。いつもと一緒で頑張ります」とキャンプインを見据えた。

 今年は球団が福岡に移転して30年。王会長は「節目をいい形で飾りたい」と力を込めた。

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2019年1月31日のニュース