ヤクルト青木3安打3打点!巨人に3差 本拠CSへ前進

[ 2018年9月14日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト4―2巨人 ( 2018年9月13日    東京D )

9回に2ランを放つヤクルト・青木 (撮影・白鳥 佳樹)
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 またしてもヤクルトが終盤の底力を発揮した。鮮やかな逆転勝ちで、3位・巨人との3連戦を2勝1分け。目下の敵を、9月最大の3ゲーム差に引き離した小川監督は「ドームで巨人を相手に、よく頑張った3連戦だったかなと思います」と少しだけ頬を緩めた。

 打線の目覚めは0―1の7回。1死一、三塁から青木が左前に適時打を放ち、同点に追いついた。「犠飛でも併殺崩れでもいい気持ちで、その結果、安打で打点もついてくれた」。フォア・ザ・チームを強調するメジャー帰りの36歳は頼りになる。2―1の9回にも左越えにダメ押しの9号2ランを放った。

 3安打3打点。中日・ビシエドに並ぶリーグトップの18度目の猛打賞で、打率を・331まで上昇させた。8、9日のDeNA戦は背中痛のためスタメンを外れたが、このときも出場を直訴していた。その強い気持ちがバットに乗り移り、小川監督も「ここっていうときの集中力が素晴らしい」と絶賛した。

 その指揮官も「“決戦”という気持ちはある」と今3連戦で動いた。今年初め、占いで出た18年のラッキーカラーは「ワインレッド」。初戦はワインレッドのストライプ柄のシャツに袖を通し、東京ドームまで運転する車の中で、安全地帯時代の名曲を玉置浩二がセルフカバーした「ワインレッドの心」を聴いた。逆転勝ちを収めると、2戦目もこの日も耳を傾けた。めったに験を担がない指揮官が見せた熱い「ワインレッドの思い」だった。

 貯金1とし、残り18試合。「(ゲーム差は)気にならないことはないが、これからの試合に勝つことに集中していきたい」と小川監督。2位を死守して本拠地でのCS開催へ、負けられない戦いは続く。 (町田 利衣)

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2018年9月14日のニュース