えりちゃん 米独立リーグ挑戦に前向き

[ 2010年2月28日 06:00 ]

米独立リーグからのオファーを受け、胸中を語る吉田

 アリゾナ州ユマで行われているウインターリーグに参加中の吉田えり投手(18)が26日、独立リーグ、ゴールデンベースボールリーグ(GBL)のチコ・アウトローズから入団オファーを受けた。

 両親と相談して最終結論を出すが「(米国でプレーする思いは)かなり強くなっています」と前向きな姿勢を見せた。入団が決まれば、米国の男子プロリーグでプレーする初の日本人女子選手となる。過去にはアイラ・ボーダーズが他の独立リーグで初の女子選手としてプレーしている。

 この日、吉田はユマ・スコーピオンズ最終戦となるプレーオフのサンルイス・アトレティコス戦に3番手で7回から登板。1/3回を3安打4失点だった。渡米後はボールの違いに悩まされてナックルが不調で「(米国で)悔しい気持ちを残している。行くしかないなと思っている」と話し、「力では勝てない。ここまで来られたのもナックルのおかげだと思うので、また一から練習しないと」と悔しがった。

 アウトローズのGMに就任する元日本ハムのスコーピオンズのマーシャル監督は、5月上旬のキャンプインから逆算し4月中旬まで返答を待つ。「異国でプレーする大変さは理解している。ナックルにはアジャストしている途中」と話し、独立リーグでは異例の専属通訳も検討中だ。吉田が日本でのプレーを選択した場合はジャパン・フューチャーベースボールリーグ(JFBL)の三重に入団する。

 ▼三重壁矢慶一郎代表 本人とはまだ連絡が取れていません。3月2日に帰国するので、話を聞いてから対応したい。ただ本人が行きたいと言えば、快く送り出してあげたいです。

 ▽ゴールデンベースボールリーグ 05年創設の米独立リーグで米西海岸、カナダ、メキシコの10球団で構成される。昨季は伊良部がロングビーチ、マック鈴木がカルガリーでプレー。チコは昨季北地区3位で、03年にブルワーズで10勝したフランクリンらが在籍。米国には大リーグと傘下マイナーリーグとは別のプロ野球組織である独立リーグが多数存在し、大リーグを自由契約になった選手やドラフトに漏れた選手らの、大リーグへのステップアップの場になることも。

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2010年2月28日のニュース