不惑の誓い!復帰の田口、古巣を日本一に

[ 2010年1月24日 06:00 ]

田口はオリックス入団会見で大リーグ時代のチャンピオンリングを突き出し通し村山球団本部長(左)と笑顔で握手

 オリックスは23日、カブスを自由契約となっていた田口壮外野手(40)を獲得したと発表した。年俸は8000万円プラス出来高払いの1年契約で、背番号は「33」に決まった。

 9年ぶりのオリックス復帰。大阪市内で入団会見に臨んだ田口は「晴れ晴れとしている。不安は何もない。優勝できると思っている」と話した。左手には「公式の場に出る時は着けているアクセサリー」という2つのチャンピオンリングが輝いていた。02年にカージナルスへFA移籍し、カ軍とフィリーズで世界一を経験。メジャーだけでなくマイナーも知る40歳が古巣復帰を決めた理由は岡田監督の存在だった。
 「どこで野球をするかではなく、どんな野球をしたいかと考えていた。尊敬する大先輩の岡田監督の下でもう一度野球をやりたいと思った」。岡田監督が現役だった94、95年はオリックスでともにプレー。「選手を育てながら勝つ。先を読む部分は(カ軍の)ラルーサ監督に似ている」という。メジャーでは不明な点があればすぐに監督室に駆け込んだという田口は「日本で監督室に行くのはどうかと思うが、野球を勉強したいので僕は頻繁に行きます」と監督室訪問の継続も宣言した。
 チームから将来の指導者としても期待されているVの使者は「100%(レギュラーになる)自信がなかったら野球をやっていません」ときっぱり。26日からキャンプ地の宮古島に入る。

 ◆田口 壮(たぐち・そう)1969年(昭44)7月2日、兵庫県出身の40歳。兵庫・西宮北から関学大に進み、92年にドラフト1位でオリックス入団。走攻守そろった外野手として95年のリーグ優勝、96年の日本一に貢献した。02年にFAでカージナルスへ移籍し、06年にワールドシリーズ制覇。08年はフィリーズ、09年はカブスでプレーした。1メートル77、77キロ。右投げ右打ち。

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2010年1月24日のニュース