イチローすごすぎる!飛距離&精度で“弟子”を圧倒

[ 2010年1月20日 06:00 ]

<大リーグ自主トレ>ソフトバンク・川崎はイチロー(右)の打撃練習を見つめる

 マリナーズのイチロー外野手(36)が19日、スカイマークスタジアムでソフトバンク・川崎と合同自主トレを行った。見せ場はフリー打撃で実現した“本塁打競争”。160スイングで43本の柵越えを放ち、150スイングで16本の川崎を圧倒。愛弟子に格の違いを見せつけ、仕上がりはすこぶる順調だ。

 「いつも元気ですから、イチローさんは。びっくりはしないですよ。でも柵越えで負けたので、絶対あすは勝つ!!」。敗れた川崎が地団駄を踏んで悔しがったが、巧みなバットさばきで確実に芯を打ち抜く技術は、単なる練習の枠を超えていた。イチローは「バッティングいいんじゃないの?」と川崎に声を掛ける余裕を見せながらも、飛距離と精度で圧倒した。
 2人の合同トレはオフ恒例で今回が4度目。「技術うんぬんより、スーパースターなんで気持ちが少年時代に戻る。新鮮で楽しい」と川崎は触れ合うだけで目を輝かせるが、イチローは違う。07年にはスパイクを脱ぎソックスのままランニングする“はだし走法”を川崎から盗んで取り入れた。どんな時でも無駄を省き、どん欲に先を求める。
 遠投でも強肩を見せ「師匠は7割の力、僕は10割」と川崎を脱帽させた。合同トレは21日まで行う予定。9年連続200安打の新記録を樹立し「背負わなくていいものを背負う必要がなくなった」と臨む今シーズンへ、天才のペースによどみはない。

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2010年1月20日のニュース