ドジャース・山本由伸 4安打1失点完投勝利!4回以降完全、20人連続斬り!「凄く気持ちが入っていた」

[ 2025年10月27日 01:30 ]

ワールドシリーズ第2戦   ドジャース5―1ブルージェイズ ( 2025年10月25日    トロント )

<ブルージェイズ・ドジャース>完投勝利の山本はスミスと笑顔でハグする(撮影・沢田 明徳)
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 ワールドシリーズ(WS=7回戦制)第2戦は25日(日本時間26日)、ドジャースが5―1でブルージェイズを下し、対戦成績を1勝1敗のタイとした。先発・山本由伸投手(27)が9回、105球を投げ4安打1失点、8奪三振でWS初完投勝利。01年のカート・シリング(ダイヤモンドバックス)以来24年ぶりのポストシーズン(PS)2試合連続完投勝ちとなった。第3戦はロサンゼルスに場所を移し、27日(日本時間28日)に行われる。

 歓声がしぼむ敵地の真ん中で、右手人さし指を高々と突き上げた。105球目、山本が96・9マイル(約156キロ)の直球でバーショを三飛。4安打完投勝利を決める打球を指さす姿は、仁王立ちの「1番ポーズ」のようだった。

 「今日は絶対に勝たないといけない、と凄く気持ちが入っていた。最後までいけるとは思わなかった。しっかり1イニングずつ投げていけたので、結果につながったと思う」

 先手を取られて迎えた敵地での第2戦。初回にいきなり無死一、三塁のピンチを招いた。打席にはポストシーズン6本塁打のゲレロ。6球中5球スプリットでカウント2―2とすると、7球目のカーブで空振り三振を奪った。2死からは前日本塁打を放ったバーショを、フルカウントから内角カーブで見逃し三振。敵地トロントからは車で1時間30分ほどの距離にある「世界3大瀑布(ばくふ)」のひとつ「ナイアガラの滝」のようにカーブは大きな落差で落ちた。「カーブが効いた分、スプリットも有効に決まり、投球の幅を広げられた」。23球を要して絶体絶命のピンチを脱し勢いに乗った。

 3回に犠飛で同点とされたが、それ以降は20打者連続アウトの完璧な投球。「(3回は)先頭の死球からの失点で凄く悔しかったが、まだ同点。うまく切り替えて投げ続けられた」。前日14安打11得点を挙げた両リーグ最高打率・265の強力打線を、自在な投球で封じた。

 リーグ優勝決定シリーズ第2戦に続くPS2試合連続完投勝利は、01年のシリング(Dバックス)以来24年ぶり。WS完投勝利は88年のハーシュハイザー以来球団37年ぶりだ。シリングは01年にPS3戦連続完投で球団史上初の世界一に貢献。レッドソックス時代の04年も右足首に負傷を負い「血染めの靴下」でWS制覇に導き「バンビーノの呪い」を解いた“優勝請負人”だ。次回先発見込みの31日(日本時間11月1日)の第6戦まで回り好投すれば09年の松井秀喜(ヤンキース)以来日本選手2人目のWSでのMVPの可能性もある。

 メジャー2年目で早くも田中将(現巨人)、ダルビッシュ(パドレス)と並ぶ日本投手PS最多の5勝目。「チームの戦力になれた実感があるので凄くうれしい」。もはや欠かせない大黒柱が、本拠へ戻るチームに勢いをもたらした。(杉浦大介通信員)

 ≪ドジャースでは37年ぶりWS完投≫ドジャースの山本が4安打1失点でWS自身初の完投勝利。WSでの完投勝利は15年のクエト(ロイヤルズ)以来10年ぶりで00年以降では6人目。ド軍では88年のオレル・ハーシュハイザー以来37年ぶりだった。また、WSで最後の20打者連続アウトは1956年の第5戦で完全試合を達成したD・ラーセン(ヤンキース)の27人以来69年ぶりだった。山本は昨年に続くWS通算2勝目で、松坂大輔(レッドソックス)の1勝(07年)を抜き日本選手初の2勝目。PS通算5勝は日本選手最多タイとなった。

 【由伸に聞く】

 ――初回は球数が増えた。
 「やることは決めていた。初回はランナーをためたけど、なんとかゼロで乗り切れたので切り替えていけた」

 ――完投できるイメージは。
 「5回終わったときに71球だったのでそこでもまだ9回までは意識してなかった。8回終わったときにまだ球数も少し余裕があったので、いけるかなと思った」

 ――スプリットも割合が多かった。
 「試合前のブルペンからスプリットは凄く落ちていた。感覚はいつも通りだが、数値的には凄く落ちていて、凄く調子は良かった。初回からピンチだったので、自然と増えたのでは」

 ――ドジャースではサンディ・コーファックス、オーレル・ハーシュハイザーもWSで完投している。
 「もうとにかくうれしく思う。分からないですけど、はい(笑い)」

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