中畑清氏 最下位のヤクルト 村上復帰で逆転CS夢じゃない!! 復帰後6試合で3発、チームも5割

[ 2025年8月5日 05:30 ]

中畑清氏
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 【キヨシスタイル!】さすがの存在感だ。長期離脱から戦列に戻ってきたヤクルト・村上。7月29日のDeNA戦(横浜)で左翼席へ完全復活ののろしを上げてさ。6試合で3本塁打だ。この間3勝3敗のチームも息を吹き返したように見える。

 2022年に史上最年少となる22歳で3冠王を達成し、チームをリーグ2連覇に導いた不動の4番打者。今オフにはポスティングシステムを使ってのメジャー挑戦が決まっているらしい。

 日本では最後になるかもしれない雄姿。ファンに強烈な残像を残し、メジャー各球団にアピールするためにも打ち続けてほしいな。その打棒は阪神が完全に抜け出したペナントレースに活気を与えてくれそうな気がするしね。

 本当は5球団に「阪神包囲網」を敷いてもらいたいんだけどね。かつての「巨人包囲網」みたいにさ。でも、CS制度がある今、阪神戦中心の先発ローテーションを組むより2位、3位狙いになるのは仕方ない。そんな各球団にとって主砲が復活した最下位球団はやっかいだ。

 もっともヤクルトはCSを諦めちゃいないだろう。2位巨人に9、3位DeNAに8・5ゲーム差。まだ52試合残っている。長岡も戦列に戻ってきたし、逆転不可能な差じゃない。一泡吹かせてやろうと思っているはずだ。

 もう一つ、村上の存在がどう影響するか興味深いのが阪神・佐藤輝だ。すり足にして安定感が加わった今季。村上と巨人・岡本の打撃タイトル争いに絡んでくるだろうと思っていたら、絡むどころじゃなかった。27本塁打、68打点はトップ。打率・282は首位の阪神の近本・287に5厘差の5位。3冠王を狙える位置につけているのだ。

 本塁打は2位のDeNA・牧、阪神・森下に11本差をつけての大独走。村上や岡本が元気だったら、これほどマイペースで打ち続けられただろうか。ライバルの動向は気になる。目の前で打たれたりすると、思わず力んでしまうものだからね。

 岡本ももうすぐ戦列復帰する。今さら抜かれる心配はないけど、佐藤輝は本命だった2人を前にしても打ち続けることができるか。さらに3冠なるか。CS争いに加えて楽しみにしたい。(スポニチ本紙評論家・中畑 清)

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