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弟・銀次朗が世界初挑戦決定の重岡優大は17日に日本王座決定戦「KO狙ってます」

[ 2022年11月16日 16:16 ]

日本ミニマム級王座を争う重岡優大(左)と仲島辰郎
Photo By スポニチ

 プロボクシング日本ミニマム級王座決定戦10回戦(17日、東京・後楽園ホール)の前日計量が16日、東京都文京区の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われ、同級1位の重岡優大(25=ワタナベ)はリミットより100グラム軽い47・5キロ、同級2位の仲島辰郎(28=平仲BS)は200グラムアンダーの47・4キロで一発パスした。WBOアジア・パシフィック同級王座を9月に返上した重岡はプロデビューから5戦全勝(3KO)。昨年6月に谷口将隆(28=ワタナベ、現WBO世界ミニマム級王者)、今年3月に重岡の弟・銀次朗(23=同)が持っていた日本王座に挑戦し、いずれも敗れていた仲島は11勝(7KO)3敗1分け。

 当初は日本王座挑戦者決定戦として組まれていた一戦だったが、7月に重岡銀が王座を返上したため王座決定戦に“昇格”。サプリメントやリカバリー飲料などを新たに取り入れ、コンディション調整が「前回よりもうまくいった」という重岡優は、直近で弟と戦った仲島を「冷静で焦らず、感情が高ぶったボクシングをしない。いい人そう。性格がボクシングに出ている」と分析。「僕はぶっ殺しにいきます」と物騒な表現で意気込み、「インパクトのある試合を見せたい。一目瞭然のレベルの差、強いヤツというのが素人でも分かるような試合を見せます。KOを狙ってます」と抱負を語った。

 多くの格闘家が自己アピールに使用しているSNSが嫌いと明かし、「必要とは思わない」と言い切った。SNSが盛んではなかった時代、亀田3兄弟や元世界3階級制覇王者・長谷川穂積氏が誰もが知る存在だったように、「ボクシングで夢のある試合をして」自然と注目されることが理想という。1日にはジム先輩の前WBA世界ライトフライ級王者・京口紘人(28=ワタナベ)がさいたまスーパーアリーナで王座統一戦に出場。寺地拳四朗(30=BMB)に敗れたものの、「背負って戦う姿がカッコいいし、そういう男になりたい」と大きな刺激を受けた。先にプロ転向した弟・銀次朗は来年1月6日にIBF王者ダニエル・バラダレス(28=メキシコ)への世界初挑戦が決まったが、「うれしかった。ついにつかむところまで来た」と喜ぶ一方、「2、3年後には同じ位置にいる」と兄弟世界王者を思い描いた。

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