マドリードの評価UP!フェリペ皇太子のプレゼンで巻き返し
20年夏季五輪招致を目指す3都市が3日に国際オリンピック委員会(IOC)委員に行ったプレゼンテーションで、東京は「安心、安全な五輪」を訴えて好反応を得たが、経済危機で劣勢とみられたマドリードがそれを上回る高い評価を受けた。
プレゼン後、古参のパウンド委員(カナダ)は「マドリードがベストだった。メッセージをきちんと伝えていた」と明言。セーリング選手として92年バルセロナ五輪に出場したスペインのフェリペ皇太子が「スターだった」と称賛した。6月に東京優位と見ていた他の委員もマドリードの巻き返しを指摘した。
IOC委員でもある招致委員会の竹田恒和理事長は4日、「マドリードが上がってきている。フェリペ皇太子のプレゼンが情感にあふれ、完璧な英語で威厳もあって素晴らしかった」と分析。「最後まで気を抜かずに戦うが、(イスタンブールも含め)両都市とも侮れない」と警戒した。
開催都市を決める9月7日のIOC総会(ブエノスアイレス)まで残り約2カ月で激しく競り合う展開。猪瀬直樹知事は「東京にはまだ余力が残っている」と述べ、ラストスパートに意欲を示した。
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