最後まで負けない気持ち…しずちゃん、五輪へ第1歩
お笑いコンビ「南海キャンディーズ」のしずちゃんこと山崎静代(よしもとクリエイティブエージェンシー)が11日、広島市中区スポーツセンターで行われた全日本女子選手権でミドル級を制し、ロンドン五輪出場枠を懸けた世界選手権代表の座をつかんだ。夢に向かう33歳は「絶対に最後まで負けない気持ちで闘った」と感慨に浸った。
観客約1500人、報道陣は100人超。関係者によるといずれも例年と1桁違うという。緊張感を倍増させる注目度に加え、負ければ五輪出場が絶望的となる重圧の中、伸び伸びとパンチを繰り出した。勝利の瞬間、場内から大歓声。試合後は「まだスタートラインに立ったばかりだけど、まずは第一歩を踏み出せてよかった。本当にうれしい」と普段の陽気な笑顔を振りまいた。
今後は本業の仕事を減らし、さらに競技に打ち込む意向だ。「マネジャーと日程を調整し、しばらくは練習に集中できる環境づくりをしたい」。そう話す表情はすっかりボクサーの顔だった。
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