29歳が日本新！河本ロンドン意欲の男子百バタ

＜成年男子百バタフライ＞で５１秒００の日本新をマークし、ガッツポーズする新潟の河本耕平

　新潟国体は１１日、長岡市で各競技が行われ、競泳成年男子１００メートルバタフライで、ベテラン河本耕平（２９＝ＳＮＷ）が藤井拓郎（２４＝コナミ）の日本記録を０秒２４更新する５１秒００をマークした。昨年に続いて日本新で優勝。成年女子２００メートル個人メドレーでは福田智代（前橋国際大）が２分１０秒９０の日本新で制した。

　今年８月の世界選手権決勝で６位に相当する５１秒００を出した河本は「実力通りのタイムが出た。いい泳ぎをすれば５０秒台も出ると思っていた」と端正な顔を崩した。今年４月の日本選手権は３位で代表落ち。柏崎市生まれ、長岡市育ちということもあり「悔しい思いをしたので、地元の国体にかけていた」と今大会への思いは誰よりも強かった。
　中大時代から国内トップレベルにあるが、これまで五輪、世界選手権には縁がなかった。２年前から練習拠点を米アリゾナに移し、今夏は欧州に武者修行して力をつけた。来月６日で３０歳になる“国体男”は「世界で戦える手応えを感じた。五輪にチャレンジしたい」と宣言。日本では異例の３０歳代でのロンドン五輪出場へ意欲を高めた。