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“北島の後継者”立石12位 世界の壁痛感

[ 2009年7月27日 06:00 ]

 水泳世界選手権第10日は26日、イタリア・ローマで競泳競技がスタートし、男子100メートル平泳ぎ予選で、立石諒(20=キッツウェルネス藤沢)は59秒69の12位、末永雄太(24=チームアリーナ)は59秒95の14位でともに準決勝進出。メダルを期待される種目は低調なスタートとなった。男子400メートル自由形予選で、松田丈志(25=レオパレス21)は3分46秒95の15位で予選落ちした。女子400メートルリレーの第1泳者の上田春佳(21=東京SC)が54秒88で泳ぎ、100メートル自由形の日本記録をマークした。

 想像以上に厳しい戦いになった。北島の後継者として期待される立石は自己ベストに0秒21に迫る59秒69の好タイムを出しながら、予選全体の順位は12位。トップのリカード(オーストラリア)とは0秒71もの差をつけられた。「想定通りです。準決勝ではバンバン世界記録も出てくると思う」と自らに言い聞かせるように強気に語ったが、厳しい世界の現実を見せつけられた。
 昨年の北京五輪決勝では1分を切ったのは6位の選手までだったが、今大会の予選では上位14人が1分を突破した。国際水連は来年1月以降、高速水着を規制することを決めたが、今季まではラバー素材の高速水着は着用OK。その水着の効果もあって、各国の選手たちは確実にタイムを上げている。初日の予選で個人種目に出場した日本選手12人中、予選を突破したのはわずかに4人。日本はこのままでは世界の高速化に取り残されかねない。
 立石は「まだまだ前半も突っ込める。タイムは上がる。優勝を目標に頑張るだけです」と前を向いた。

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2009年7月27日のニュース