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李&森本 先発2トップで初共演!

[ 2008年5月27日 06:00 ]

2得点に盛り上がるイタリアサポーターの横で視察する反町監督(左)

 トゥーロン国際大会に出場中のU―23日本代表は27日(日本時間28日未明)、マイヨール競技場で準決勝のU―23イタリア代表戦を行う。初の決勝進出を懸けた一戦は、FW李忠成(22=柏)、森本貴幸(20=カターニア)が初めて先発2トップを組むことが濃厚。日程の影響で実現していなかった反町康治監督(44)が期待するコンビが、五輪本番に向けたテストを行う。

【日本代表レプリカジャージ


 2人のストライカーがついに初共演する。昨年の北京五輪アジア最終予選から主力を張る李と、今遠征で初招集された森本がイタリア戦で先発2トップを組む。ともに今大会で1得点を挙げており、調子は上向き。李が「自分が先発する試合では絶対に負けたくない」と話せば、森本は「自分の持っている力を出すだけ」と力を込めた。

 1次リーグ3試合は日程の関係で“すれ違い”が続いた。李が先発した20日のオランダ戦は、森本が18日のローマ戦から中1日だったため途中出場。22日のフランス戦には森本が先発したが、今度は李がオランダ戦から中1日だったため、出場しなかった。24日のチリ戦も同様の理由で李が先発、森本は途中出場。オランダ戦の後半20分から唯一、同時にピッチに立ったが、戦術的な理由で森本の1トップとなり李は2列目に下がった。

 25日のイタリア―米国戦を視察した反町監督は「うちとしてはありがたい」と、新2トップをテストする絶好の相手と判断した。決定力アップに向けて、現在の反町ジャパンでは李と森本の2トップが最も期待される組み合わせ。この2人で結果を残せなければ、本大会でのFWのオーバーエージ起用は決定的となる。8回目の出場で初の決勝進出が懸かる大一番は、今後のチームづくりの方針を固める意味でも重要になる。

 ≪反町監督警戒≫イタリアは不在の主力選手もいるが、北京五輪を見据えた一線級のメンバー構成。2―0で米国を下した試合を視察した反町監督は「やはり、すきのないモダンなサッカーをする。日本にとってはありがたい相手だ」と話した。エースはユベントスからエンポリに期限付き移籍中のジョビンコ。小柄だが、シュート力やパスセンスに優れ、攻撃の核になる。

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2008年5月27日のニュース