【新旧比較】6月デビューの新型フリード、サイズや内装はどれくらい変わった? 細かい変更で後席の快適性アップか
ホンダのコンパクトミニバンであるフリードの新型が発表された。
2016年にデビューした現行(2代目)フリードでは、3列シート車の「フリード」と2列シート車の「フリード+」の2タイプ展開。そして、それぞれにCROSSTARが設定されていた。
このたび発表された3代目となる新型フリードでは、AIRとCROSSTARの2タイプとされた。また、2列シート車はCROSSTARのみの設定とされ、荷室がより大きい2列シート車が欲しい人は、必然的にCROSSTARを選ぶことになる。
ちなみに、2列目を左右で独立したキャプテンシートとする6人乗り仕様は新型でも継続され、AIR、CROSSTARともに選択できる。
新旧フリードのバリエーション
7人乗り | 6人乗り | 5人乗り | |
現行 | フリード | フリード フリード CROSSTAR |
フリード+ フリード+ CROSSTAR |
新型 | フリード AIR(FFのみ) | フリード AIR(FF/AWD) フリードCROSSTAR(FF/AWD) |
フリードCROSSTAR(FF/AWD) |
パワートレインについてはガソリンエンジン車とハイブリッド車がラインナップされるのは現行と同様。しかし、ハイブリッドシステムにはe:HEVが初めて採用されるのは大きな変更点のひとつだ。
ボディサイズはほぼ据え置き
新型になってボディが拡大するクルマは少なくないが、フリードはコンパクトミニバンというカテゴリーに収まるように、サイズの変更は抑えられている。
新型フリード(AIR)
全長×全幅×全高:4310×1695×1755mm
ホイールベース:2740mm
現行フリード
全長×全幅×全高:4265×1695×1710mm
ホイールベース:2740mm
新型フリードではe:HEVの採用にともなってノーズが若干延長され、全長が45mm長くなっている。ルーフアンテナを含む全高については105mm低くされた。全幅はAIRが5ナンバーサイズギリギリの1695mmで変わらない一方で、新型ではCROSSTARのみ1720mmとされ、25mm拡大した。
ホイールベースは2740mmのままで、持ち味の取り回しの良さをしっかりと引き継いでいる。
外観は大きくテイストが変わった。
現行フリードのヘッドライトは、目尻がつり上がった精悍な印象を与えるもの。また、ボディサイドにはリヤへ向けて上昇していくキャラクターラインが特徴的で、全体として流麗なイメージだ。
新型フリードではスクエアな方向へ転進。車体をぐるりと取り囲むように配された水平基調のキャラクターライン上に、ドアハンドルなどのパーツが置かれており、クリーンでシンプルな印象を与える。
3列目シートは依然跳ね上げ式だが操作性は向上
コックピットでは現行にあったインパネ上部のデジタルメーターが廃止され、スタンダードなインホイールメーターとなった。また、Aピラーも若干細くされており、視界はスッキリとした。
インパネにはボックスやトレーなどが備えられ、収納面は現行から引き続き充実している。インパネアッパーボックスはボックスティッシュを収納可能なのは変わらないが、新型では立てて収納できるようにあらためられ、ティッシュを取り出しやすくなっているなど、各所で使い勝手がより向上するように進化している。
2列目と3列目の快適性も向上した。各シートのヘッドレストと肩口のボリュームが減らされており、2列目と3列目に座った際の圧迫感を軽減するとともに、視界を広くしている。
また、リヤクォーターガラスの面積が拡大されてより開放的になっているほか、3列目シートの空間は65mm幅広くなった。
加えて、タイプによってはリヤにクーラーが装備できるのもポイントだ。
3列目のシートは現行、新型ともに左右へ跳ね上げる方式。
ただ、跳ね上げた状態での幅は160mm広くされているほか、シートの固定位置は90mm低くなると同時に、リヤゲート方向へずらされ、シートアレンジは楽になった。さらに、リヤクォーターウィンドウを塞がないように改善されており、圧迫感が低減されている。
Honda SENSINGもアップデート
ホンダのADASであるHonda SENSINGについては、新型はアップデートされたものを採用している。具体的には、トラフィックジャムアシストや渋滞追従機能付きACCといった渋滞時におけるドライバーの負担を軽減する機能のほか、後退出庫サポートやブラインドスポットインフォメーションなど死角をカバーする機能が追加されている。
先進装備という点では、コネクテッド技術も搭載。スマートフォンからエアコンの操作や位置情報の確認などができるようになり、利便性が強化された。
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