ホンダ 2026年F1復帰を正式発表 アストン・マーチンにエンジン供給

[ 2023年5月25日 04:50 ]

F1シリーズへの復帰を表明し、写真撮影に応じるホンダの三部敏宏社長(中央左)ら
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 ホンダは24日、都内で会見を開き、自動車レース最高峰のF1シリーズに26年から復帰すると正式発表した。英国のアストン・マーチンにエンジンを中心とするパワーユニット(PU)を供給する。三部敏宏社長は「得られる技術、ノウハウは電動自動車(EV)などの電動技術にも生かせる。ホンダの目指す方向と、F1のレギュレーション変更が合致した」と説明した。

 ホンダは15年からF1での「第4期」の活動を再開していたが、電動化など環境技術への経営資源集中を理由に21年限りで終了した。F1シリーズは26年からPUの規則を変更。既に導入されている予算制限もより厳しくなる。ハイブリッド技術面で電動モーターの出力の割合を大幅に増やすなど、環境負荷が低いPUを導入することから、今後の研究開発にも生かせると判断。注目のドライバーについてホンダ・レーシング(HRC)の渡辺康治社長は「日本人ドライバー、我々の運営するレーシングスクールHRSからも候補が出たらうれしい」と語った。

 ▽ホンダとF1 1964年の初参戦から撤退と復帰を繰り返し、第1~4期に大別される。黄金時代が83~92年の第2期でセナとプロストを擁したマクラーレンとのコンビなどで製造者部門6度、ドライバーズ5度タイトルを獲得。00~08年の第3期は車体を含むフルワークスとしても活動したが低迷。15~21年の第4期は21年にレッドブルと組んでフェルスタッペンが年間総合優勝。22年以降も傘下のHRCを通じ、レッドブルとアルファタウリの2チームにPU製造、運用などの技術支援を続けている。

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