角田裕毅、第3戦オーストラリアGPで「今回こそポイント」マシンのアップグレードを予告

[ 2023年3月29日 10:42 ]

メルボルンからオンライン会見した角田裕毅
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 F1第3戦オーストラリアGP(決勝4月2日、メルボルン)を前に、アルファタウリの角田裕毅(22)が29日、オンラインで会見した。欧州からの時差を考慮して26日に現地入りしており「オーストラリアは熱狂的なファンが多く、空港は出待ちも凄かった。町中を歩いていてもかなり声をかけられた」と様子を報告した。

 今季は開幕戦バーレーンGP、第2戦サウアジアラビアGPでともに11位と、あと一歩で入賞を逃している。「クルマのポテンシャルの中でポイント争いできたのはよかった」と手応えを口にする一方、「クルマ全体のダウンフォース、グリップを上げることが最優先。あとはドラッグを減らすこと。同じエンジンを使っているレッドブルとは10キロぐらいストレートスピードが違う」と改善点を挙げた。

 アルファタウリはオーストラリアGPで空力面のアップデートを予定している。角田は「詳細な内容は言えないがアップグレードはある。昨年はウチのチームが一番アップグレードが少なかった。今年はたくさんのアップグレードを用意できるように考えている。今年のスタートはクルマがそこまで良くないので、アップグレードするほど良くなるはず」と明かした。昨年は15位だったオーストラリアGPに関しては「DSRゾーンが3、4つあるので、特にストレートスピードが重要になる。レースペースと予選を考えながら、どっちでもパフォーマンスを発揮できるクルマに仕上げたい」とし、「今回こそポイントを取りたい。順位はともあれ、ある程度満足いく強い戦いはできていると思うので、毎回自分を100%出せるようなパフォーマンスをしたい」と抱負を述べた。

 シーズンオフは「フィジカル面を特に強化したかった」と、昨季までダニエル・リカルドを担当していたパフォーマンスコーチのマイケル・イタリアーノ氏とドバイで2週間の合宿を実施した。「トレーニングは嫌いですけど、レースで結果を出すためにはフィジカル面が1、2番目に重要。自分を強くするためにトレーニングは欠かさずしているし、体型も目に見えて変化が分かるようになってきた」と成長を実感している。9月には鈴鹿サーキットでの日本GPも控えており、「一番楽しみなレース。昨年は雨の中でファンが待ってくださったので、今年は晴れでレースがしたい。鈴鹿の晴れは本当に速いし、攻め甲斐のあるコース。今年こそポイント、表彰台を目指して頑張る」と2度目の地元凱旋が待ち遠しい様子だった。

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2023年3月29日のニュース