雨の鈴鹿でフェルスタッペン2年連続総合V 「ホンダの皆さんやファンの前でタイトルを決められて格別」

[ 2022年10月10日 04:00 ]

自動車F1第18戦日本GP決勝 ( 2022年10月9日    三重県鈴鹿サーキット )

大雨の降る中始まった決勝。1コーナーの飛び込みでフェルスタッペン(レッドブル・右)とルクレール(フェラーリ・左)がサイドバイサイドの争いを繰り広げる(撮影・岸 良祐) 
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  3年ぶり開催となった日本GPでレッドブルのマックス・フェルスタッペン(25=オランダ)がポール・ツー・ウインで初優勝。パワーユニット(PU)の技術協力を受けるホンダの地元で今季12勝目(通算32勝目)を挙げ、4戦を残して2年連続2度目の総合優勝も決めた。初の母国GP出場となったアルファタウリの角田裕毅(22)は13位。レースは悪天候でスタート後に約2時間中断し、3時間の時間制限により53周から28周に短縮して行われた。

 総合優勝決定なのか否か。9万4000人の大観衆も関係者も困惑に包まれていた。優勝インタビューで「ここで勝ててうれしい。まだ王者ではないけど…」と話していたフェルスタッペンに王座決定が告げられたのは、表彰台に上がる直前。「ホンダの皆さんや日本のファンの前でタイトルを決められて格別だ」と表情を緩めた。

 雨の鈴鹿は大混乱だった。スタート直後にクラッシュが複数発生し、2周で赤旗。約2時間の中断後に再開されたレースでフェルスタッペンが独走する一方、レッドブルの同僚ペレスとフェラーリのルクレールが2位争いを繰り広げた。ルクレールが先着も最後のシケインをショートカットして5秒加算のペナルティーを受け、3位降着。予定距離の75%を消化できずに獲得ポイントが減算され、総合優勝は決まらないと思われたが、今季から「減算はレースが中断して再開できなかった場合に限られる」と規定が改正されており、降着がタイトル決定を生んだ。昨季は最終戦で年間王者を決めたフェルスタッペンは「混乱したけど面白かったよ」とニヤリとした。

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