ロータリーエンジンの生みの親 マツダ元社長の山本健一氏死去

[ 2017年12月26日 05:30 ]

死去したマツダ元社長の山本健一氏 
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 マツダの社長、会長を務め、同社が世界で初めて本格的に量産した「ロータリーエンジン」の生みの親として知られる山本健一(やまもと・けんいち)氏が20日午後1時27分、老衰のため神奈川県の施設で死去した。95歳だった。マツダが25日明らかにした。熊本県出身。葬儀・告別式は近親者で行った。後日、お別れの会を開く予定だが、日時や場所は未定。

 東京帝国大(現東大)卒業後、1946年に東洋工業(現マツダ)に入社した。当時の故松田恒次社長の命を受け、小型で高出力のロータリーエンジンの開発を主導。67年に同エンジンを搭載した「コスモスポーツ」の量産化に成功した。

 同エンジンを搭載した車は2012年に生産を終了したが、それまでの間、「RX―7」や「RX―8」など歴代の名車に搭載され、同社の独創性を象徴する技術となった。

 山本氏は、社名がマツダとなった84年から87年まで社長を務め、その後は会長や相談役最高顧問を歴任した。

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