オートバイST600年間王者・渡辺一馬 来年も頂点狙う

[ 2013年12月15日 05:30 ]

表彰式で認定証を手に笑顔でガッツポーズを作る渡辺

 オートバイの全日本ロードレース選手権ST600クラスで年間総合チャンピオンに輝いた渡辺一馬(23=KoharaRacing)が14日、都内で行われたMFJ全日本選手権シリーズランキング認定表彰式(年間表彰)に出席し認定証とメダルを授与された。

 参戦5年目の今季、渡辺は第4戦の筑波で初優勝を飾るとSUGO、岡山と3連勝。最終戦こそ2位に終わったが、若さあふれるアグレッシブなライディングで総合王者争いを終始けん引した。

 この日の渡辺は愛用のツナギを脱ぎ、黒のスーツ姿で登壇。「チャンピオンとしての実感が湧いてきました。(今は)来年に向けてという気持ちが大きいです」と早くも来シーズンを見据えた。16歳で世界GPに参戦するなど若くして期待され続けてきた逸材。今季はラジオのパーソナリティーとバイクレーサーの“異色の二刀流”として注目されたが、初優勝を含む大活躍でレーサーとしてのポテンシャルの高さをあらためて実証した。

 来季は国内最高峰JSB1000クラスへのステップアップが有力視されているが、世界転出か国内残留かを含め、現時点で活動体制は未定だ。渡辺は「どのカテゴリーに参戦することになっても、そのカテゴリー1年目だからという言い訳はしたくないし(参戦する)クラスチャンピオンを目指して頑張りたい」と力を込めた。全日本チャンプ渡辺の走りに熱い視線が注がれている。

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2013年12月15日のニュース