トヨタ、BMWと提携 環境技術で共同開発

[ 2011年12月1日 18:59 ]

 トヨタ自動車とドイツのBMWは1日、環境技術の分野で中長期的に提携する覚書に調印したと発表した。トヨタがBMWから環境性能に優れたディーゼルエンジンの供給を受けるほか、両社が電気自動車などに搭載する電池を共同開発する。

 研究開発で、費用を削減しスピードを上げる狙いがある。環境対応車の需要は今後、先進国だけでなく新興国でも高まることが確実。開発費が重くのしかかる自動車メーカー各社は、こうした提携を加速させそうだ。

 両社は今回提携した内容以外でも、環境分野で共同事業のテーマを探すことに合意した。東京都内で記者会見したトヨタの内山田竹志副社長と、BMWのドレーガー上級副社長はいずれも、提携が長期間に及ぶことを強調した。

 BMWによると、同社が日本の自動車メーカーと本格的な提携を結ぶのは初めてという。

 会見に同席したトヨタの伊原保守専務役員は資本提携に関し「現時点では考えていないが、必要になれば検討する」と述べ、将来は相互出資に発展する可能性を示した。

 今回の提携では、2014年にトヨタが欧州で生産し、発売する乗用車に、BMWのディーゼルエンジンを採用する。排気量1・6リットルと2リットルの2種類で、欧州で進む環境規制に対応する。

 また、小型化が可能な最先端のリチウムイオン電池を両社で共同研究する。電池開発では研究が必要な技術が多岐にわたっており、分担して手掛けるという。

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2011年12月1日のニュース