日産のEV「リーフ」 1万台達成へ生産加速

[ 2011年1月25日 18:05 ]

 日産自動車の酒井寿治常務執行役員は25日、電気自動車(EV)「リーフ」を今年3月までに1万台生産する計画に沿って今後、生産を加速する方針を明らかにした。

 昨年12月に発売したリーフの生産台数は、12月までが約千台、この1月は約2千台にとどまっており、残る約7千台を2~3月で生産する。

 同社は25日、追浜工場(神奈川県横須賀市)の生産現場を報道陣に公開。酒井常務は記者会見で「(生産増に向けた)課題は車体より電池の生産台数にあるが、いろいろ手を打った。計画は達成できる」と述べた。

 生産ペースについて「きちんとした品質で提供するため慎重に生産を始めた」と説明。2011年度5万台の生産計画は達成できる見通しと強調した。本田聖二工場長も「車の制御の大半が(機械ではなく)電気。電装関係をありとあらゆる角度から、念には念を入れて確認した」と述べた。

 リーフは一般の車と同じラインで生産。一般車でガソリンタンクを取り付ける工程で電池を、エンジン取り付け工程でモーターを搭載している。廃車のフロントバンパーを新車向けにリサイクルする仕組みも整え、製造コストを抑えた。

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2011年1月25日のニュース