10月新車販売は26%減…下落率最大、台数は最低

[ 2010年11月1日 06:00 ]

 日本自動車販売協会連合会(自販連)が1日発表した10月の国内新車販売台数(軽自動車を除く登録車)は、前年同月比26・7%減の19万3258台で、1968年の統計開始以来、10月としては過去最大の下落率となった。減少は2カ月連続で、10月の20万台割れは42年ぶり。台数でも10月の過去最低を更新した。

 政府のエコカー補助金制度が9月7日申請分で終了したことが響き、大幅に落ち込んだ。9月の販売台数と比べると37・4%減だった。
 全国軽自動車協会連合会が1日公表した10月の軽自動車の新車販売台数も前年同月比16・2%減の11万1070台で、10カ月ぶりに前年実績に届かず、補助金打ち切りの影響が広がっていることを示した。
 自販連は「小型車を中心にエコカー補助金の対象だった車の販売が落ち込んだ」と分析。今後の見通しについても、日本経済の先行き不安を背景に「消費意欲が縮んでおり、販売悪化が懸念される」とみている。
 車種別では小型乗用車が35・1%減の8万6090台と大幅に落ち込み、普通乗用車も21・0%減の8万5551台と16カ月ぶりに減少した。貨物車も前年実績を割り込み、16カ月ぶりに全車種がマイナスとなった。
 軽自動車を除く新車販売をブランド別に見ると、マツダが52・2%減と減少幅が大きく、三菱自動車も48・7%減となった。トヨタ自動車のトヨタブランドも24・2%減の10万1518台と振るわず、ホンダや日産自動車も30%前後の減少率となった。

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2010年11月1日のニュース