スズキが7代目「アルト」発売
スズキは16日、人気の軽自動車「アルト」を2004年以来、5年ぶりに全面改良して発売した。今回で7代目となる。軽量化や変速機の改良で従来モデルより燃費を改善、室内も広くした。全グレードがエコカー減税と補助金の対象となり、回復が遅れている軽自動車市場をてこ入れする。
前輪駆動のCVT(無段変速機)搭載車の燃費はガソリン1リットル当たり24・5キロで、従来モデルより3・5キロ向上。室内の天井を10ミリ高く、縦の長さを45ミリ長くしてゆとりのある空間にした。乗用タイプが73万2900~115万7100円。商用タイプの「アルト バン」は67万7250~88万4100円。販売目標は月間7千台。
東京都内で記者会見した鈴木修会長は「燃費を良く、(車体を)軽くすることを考えて開発した。来年の軽自動車市場が今年を上回ることはないと思うが、価格の安さや燃費で存在感を示したい」と述べた。
アルトは1979年に初代が発売され、日本やインドなどで1000万台以上売れている。
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