米国の改修措置…トヨタ「日本で問題ない」

[ 2009年11月26日 06:00 ]

 トヨタ自動車は26日、米国で販売した約426万台に事故の恐れがあるとして決めた改修措置をめぐり「日本で販売している車には問題がない」との見解をあらためて示した。問題となったフロアマットの厚さなどが、米国とは異なっているためと説明している。

 トヨタによると、米国で問題となったのは、全天候型マットと呼ばれるトヨタ純正のマット。厚みのあるマットを床に固定せずに敷いて前方にずれた場合などに、踏み込んだアクセルペダルがマットの溝に引っ掛かり、戻らなくなる可能性がある。
 このためトヨタは、ペダルがマットに引っ掛からない形状になるよう改修し、全天候型マットも交換する。一部車種では、アクセルとブレーキペダルを同時に踏んだ場合、自動的にブレーキが優先される機能も追加すると25日に発表している。
 日本については「これほど厚い純正マットを販売しておらず、ペダルが引っ掛かる危険性はない」(トヨタ広報部)という。
 ただ、日本ではマットを重ねて敷く人もいる。あるトヨタ系販売会社は「顧客にはマットを重ねないように説明したい」と話している。
 一方、米国でのトヨタの対応について米当局が「リコール」(無料の回収・修理)と発表しているのに対し、トヨタは「自主改善措置」との立場をとっている。
 トヨタは「米国では欠陥に基づく措置かどうかでリコールかどうかが決まる。今回は欠陥ではないのでリコールではない」と主張。当局と見解の相違は残ったものの、実際には当局が求めていた改修に乗り出すことで、折り合いをつけたとみられている。

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2009年11月26日のニュース