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元K―1王者・武居由樹 5・6世界初挑戦へ「やっと来たな」 尚弥の“仮想モロニー”で対策バッチリ!?

[ 2024年3月8日 15:40 ]

プロボクシングWBO世界バンタム級タイトルマッチ   王者ジェイソン・モロニー(オーストラリア)VS同級10位・武居由樹(大橋) ( 2024年5月6日    東京ドーム )

<武居由樹世界戦決定発表会見>世界戦が決定しポーズを決める武居由樹(撮影・会津 智海)
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 元K―1王者でボクシングWBO世界バンタム級10位の武居由樹(27=大橋)が8日、5月6日東京ドームでのジェイソン・モロニー戦に向け、横浜市内の大橋ジムで会見を行った。世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥VSルイス・ネリ(メキシコ)の前座で世界初挑戦。難敵が立ちはだかるが日本人初のK―1&ボクシング世界王者となる覚悟を口にした。

 ボクシング転向3年目、わずか9戦目で念願のチャンスが訪れた。この日、会見に臨んだ武居は「やっと来たな、という感じ。チャンピオンになるためにボクシングに挑戦しにきたので、ほんとにワクワクしてます」と胸を高鳴らせた。

 武居は14年11月に、キックボクサーとしてプロデビュー。21年3月のボクシングデビュー戦では初回TKO勝ちし、22年8月に東洋太平洋スーパーバンタム級王座を獲得。バンタム級での戦いを見据えた昨年12月は2回KO勝ちを収め、現在8戦連続KO勝利中。「振り返るとあっという間。格闘技人生の集大成と思って挑みたい」と拳を握った。

 挑戦する王者モロニーは20年10月に井上尚と対戦し7回KO負け。井上尚の完勝だったが「凄い強かった。強いイメージしかないと聞いている」と大橋会長。すでに、井上尚がモロニーを真似ながらマススパーを4ラウンド行ったことを明かした武居は「自分が倒すか、判定でもっていかれるかの展開になると思う。一発を絶対当てて倒したい」と自然体で臨む覚悟だ。

 キックボクシングから転向した那須川天心(25=帝拳)の存在は常に意識している。同じ境遇の那須川より先の世界挑戦となったが「まずここを勝たないと何とも言えないのでまずは勝ってから」とした上で「お互い勝ち続ければ、いずれぶつかると思う。まず勝ってベルトを巻いてから彼の挑戦を受けることもあるかもしれない」と話した。

 22年6月の那須川天心VS武尊の「THE MATCH」は現地で観戦。「そこに立てず悔しかった。東京ドームで試合をしたいと思っていた」と明かす武居が日本人初のK―1&ボクシング世界王者となるチャンスだ。「プレッシャーは感じていない。誰もやったことのないことをやってみたかった。バチッと倒して勝つ」。34年ぶり東京ドームでのボクシング興行で主役となる準備はできている。

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