【ボクシング】中谷潤人 3階級制覇は「通過点」 バンタム級仕様ボディーに手応え
プロボクシングWBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦 アレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)―中谷潤人(M・T) ( 2024年2月24日 )
前WBO世界スーパーフライ級王者の中谷潤人(26=M・T)が9日、相模原市の所属ジムで練習を公開した。次戦に勝てば日本男子7人目の世界3階級制覇となる。
シャドー、サンドバッグ打ち2ラウンドを披露した中谷は一回り大きくなった体で力強いパンチを繰り出した。減量苦から解放されたようにも見え、バンタム級リミット(53・5キロ)まで残り約4キロだと明かし「減量も凄く順調に進んでいる。体調もよく、スパーリングもたくさんこなせている」と汗をにじませながら「順調」という言葉を3度繰り返した。
約1カ月の米ロサンゼルス合宿を経て、バンタム級仕様の新ボディーに手応えを示す。師事するルディ・エルナンデス・トレーナーの下、約140ラウンドのスパーリングを敢行。1ラウンド5分を10ラウンド行った日もあったと明かし「もちろん疲れた」と苦笑しながら「しっかり耐え抜いて、自分自身の体をつくってこられたので自信にもなった。しっかり力を発揮できたな、という感覚」と新階級への適応に自信をのぞかせる。
挑戦者のサンティアゴは昨年7月のWBC世界同級王座決定戦で元世界5階級制覇ノニト・ドネア(フィリピン)に3―0判定で勝利した難敵。「機動力があり、手数も多い本当に強いチャンピオン」と評した上で「最終的にはノックアウトをお見せできるように、アクションを増やしていきたい。鍵になるパンチ?それはシークレットで」と笑みを浮かべながら、秘策を準備していることも示唆した。
日本男子7人目の世界3階級制覇はあくまで「通過点」と話す中谷。「今はバンタム級で世界チャンピオンになることに切り替えている。3階級制覇は凄く大きな記録ではあるが、今はこの一戦に集中している」とバンタム級初戦へ闘志を燃やした。
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